沖縄のご当地アイドルに「定番以外の沖縄のおすすめ」を教えてもらった話
沖縄で木灰そばの有名店「とらや」に行った話を先日書いたのですが、そこでふと思い出したことがあります。
2014年の秋に沖縄で「IDOL BEACH」という2日間のちょっとしたアイドルフェス(複数のアイドルが出演してライブを行う)が開催されたことがありました。
当時の自分は「ご当地アイドルブーム」が面白いと思っていて、いろいろな地域のグループを旅行感覚で観に行ったりもしていた時期。沖縄にも何組かご当地アイドルがいることは知っており、そのアイドルフェスにも揃って出演することになっていました。
その時はまだ自分も沖縄には一度しか訪れたことがないタイミングだったので、これは観光も含めて楽しめるぞと思い、迷わずチケットを取ったのでした。
IDOL BEACH 2014
那覇の波の上ビーチ・うみそら公園にて行われた「IDOL BEACH」は、イベントそのものも本当に素晴らしく楽しいものでしたが、ここでの本題はまた別の話。
アイドルのイベントにはライブステージだけでなく、握手会やチェキ会などの「特典会」「交流会」がセットになっているのが基本です。
とは言え、通常このようなフェスだと人も多く時間も限られており、なかなかゆっくり話ができるわけではありません。
しかしこの時のフェスは、秋の沖縄開催で集客も少なめ。東京女子流やSUPER☆GIRLSなどのメジャーグループも出演していましたが、地元沖縄のグループは交流会も基本的にウチナータイム仕様でゆるさ全開、例えば1人のメンバーがチェキ撮影してる間、他メンバーはその辺でファンと話してたり、フライヤー配ってたり、みたいな状態でした。
ご当地アイドルの交流会の良いところは、その土地のアイドルに、その土地ならではのおすすめスポットや、グルメ情報を聞くことができることです。
というわけで、沖縄のアイドルユニット「ぴらのぱうるす&ぱっきゃまらんど」のメンバーとグッズ販売の合間に話をすることができたので、ここぞとばかりに聞いてみたのでした。
海ぶどうとかゴーヤーとかの定番以外で「沖縄に来たならこれを食べたほうがいい!」というものは何?
その時に教えてもらったのが、「天使のはね」というお菓子と「木灰そば」だったのです。
天使のはねについては「サンエー(沖縄を代表するスーパーマーケットチェーン)に売ってる」という情報まで教えてくれたので、早速その日の夜に買いに行って手に入れることができたのですが、木灰そばは話を聞いただけではどういうものなのかいまいちよくわからず、とにかく「沖縄そば関連の何か」であることだけが記憶に残っていたのでした。
「天使のはね」とは
「天使のはね」は沖縄の伝統菓子である「塩せんべい」の製造過程でできる副産物(要は端切れのような部分)を集めて加工したものだそうで、フワフワとした不思議な食感のスナック菓子です。塩味と梅味があって、とにかく軽いので無限にいける感じ。たしかにこれは食べたほうがいい! というやつでした。教えてくれたかなちゃんに感謝です。
ぴらぱメンバーに教えてもらったおすすめ食品を探す旅に出るよ
— ユニーニ (@yogurtetkinoko) November 2, 2014
うわさのサンエーを発見
— ユニーニ (@yogurtetkinoko) November 2, 2014
熊本で買うと350円とかするランチョンミート的なやつが160円とかでいろんな種類があるしサンエー最高
— ユニーニ (@yogurtetkinoko) November 2, 2014
あれから数年、気づけばすっかり沖縄にハマって毎年行くようになり、沖縄そばについての知識も増え、ついに「木灰そば」が何であるかを知るに至り、実際にお店で食べることができたというストーリー。
「木灰そば」とは
麺を作る際に、かんすいではなく、木の灰を沈めた水を使う伝統的な方法で作られた沖縄そばのこと。独特の歯ごたえと香りがあります。くわしくはこちらに。
→木灰から作る沖縄そば「とらや」~那覇空港からすぐ行ける人気店
これがあの時の! という感じで記憶が繋がって、なんというか、旅は続いている感……そんな味わい深さがあったという話でした。教えてくれたねりなちゃんにあらためて感謝です。
運がよけりゃあえる・・・かもね
また、このイベントにはもう一組、沖縄のグループで「らぐぅんぶるぅ」という3人組も出演していました。
らぐぅんぶるぅは様々な沖縄の地元企業とのタイアップソングを歌う、一種のキャンペーンガール的な独特の活動スタイル。
もともと自分がらぐぅんぶるぅを知ったのも、この時の前年に初めて旅行で沖縄を訪れた際に「紅いもタルト」で有名な御菓子御殿の店内で流れていた曲「おかしごてんのレストラン」(めっちゃ良い曲)のCDを、その場で問い合わせて買ったことがきっかけでした。
その後、ブルーシールアイスやタコライスの歌なども歌っていることを知り、通販でCDを取り寄せ、Twitterでメンバーとやり取りしたりもして、すっかりファンになり。
そして1年後、ついに念願かなってこのIDOL BEACHで初めて彼女たちのステージを観ることができたのでした。
で、ライブも最高に楽しかったのですが、それ以上に思い出に残ったのが、沖縄滞在中のいろいろな場所で目にする……耳にする……
ここにも! そこにも! らぐぅんぶるぅが!!
御菓子御殿やブルーシールのお店に行けば3人のポスターが貼ってあり、歌が流れているのです。帰りの空港でお土産屋さんを覗けば、紅いもタルトの箱や、タコライスの素のパッケージに3人の姿があるのです……これは凄いことだ、これぞ本物のご当地アイドルだと、深く感動したのでした。
ご当地アイドルと観光旅行の関係
こうしてあらためて、ご当地アイドルと観光旅行の関係を思うと、アイドルが居たからこそ知れた現地の魅力や得られた知識がいろいろあって、楽しかったなあと。
沖縄に限らず、日本各地での楽しい思い出が数多くあります……そんな話もいつかまとめたいところ。
あの当時に比べると、ご当地アイドルブームもひと段落して落ち着いてしまった感がありますが、現在も活動しているグループにはずっと頑張っていて欲しいものです。
ぴらのぱうるす&ぱっきゃまらんどは現在もしっかり活動を続けています。木灰そばを教えてくれたねりなちゃんは現在はもう卒業してしまいましたが、天使のはねを教えてくれたかなちゃんは今も中心メンバーの1人として活躍中。4年前はまだ子供という感じでしたが、最近どんどん美人になっていて……いつかまたライブ観に行きたいものです。
らぐぅんぶるぅはその後メンバーチェンジがあり、運営方針も変わってしまったのか、最近は店頭や商品パッケージで見かけることもなくなってしまいました。自分の中ではあの時の3人、りほちゃん、あやちゃん、まいこちゃんこそが永遠に最高の3人組なので、現状はあえて知る必要はないかもしれません。みんな元気にしてるといいな。
IDOL BEACHでの楽しかった思い出が、今の自分がこんなに沖縄好きになるきっかけの一つになったのも確かなので(サンエーとの出会いは大きかった……)、あらためてご当地アイドルは偉大だなと、思うばかりです。
またあんなイベントがあれば良いのですが。
(チケットも格安で飛行機も安い秋の開催だったにもかかわらず、思いのほか集客は少なめだったので、収益面で果たして成功だったのかは……永遠の謎です。)
以上、沖縄のご当地アイドルについての思い出話でした。