冬の宮古島で暴風吹き荒れるパイナガマ~トゥリバー散歩(宮古/池間島宿泊記・前編)
2019年の12月に池間島に泊まったときの思い出話です。
宮古島から橋を渡って行ける島が四つあります。そのどれもが美しい海と自然にあふれた見どころ満載の島なので、それぞれの島の宿に泊まってみようと、2019年の8月に伊良部島(いらぶじま)と下地島(しもじじま)、10月には来間島(くりまじま)に宿泊しました。
そして残るは池間島(いけまじま)。こうなったら年内に実現させたい……というわけで、12月に計画を実行。さすがに海で遊ぶ季節ではないので、宿と飲食メインで楽しもうと。移動の都合上、宮古島で一泊してから池間島に向かうスケジュールにしました。
というわけで、まずはその前編、初日の宮古島でのレポートです。
ジェットスターで冬の宮古島へ
出発は成田空港から。
早朝発のジェットスターで下地島空港に到着し、バスで宮古島へと移動します。わかっていたけど天気は小雨に強風……。
直前予約のときは基本的に天気を調べてから取るのですが、このときはスケジュール的に年内だとここしか無理、というタイミングだったので荒天予報でもやむなく決行したのでした。
ひとまず食事をということで、市役所前バス停(2021年に庁舎が移転して今は「北小前」に名前が変わっています)で降りて、くになか食堂へ。天ぷら屋さんとして有名なお店ですが、宮古そばも美味いですね。
葉野菜が入ってるのが良い感じ。
パイナガマビーチからトゥリバーマリーナまで歩く
ホテルのチェックイン時間まで周辺を散歩することにしました。パイナガマビーチの西側の森みたいになっている部分(パイナガマ岬というらしい)の遊歩道を初めて歩いてみます。緑に囲まれた細い道が岬の端のほうまで続いており、なかなか良い雰囲気。
しばらく歩くと東屋があって、そこから海側の岩場に出られるのですが……凄まじい強風で恐怖を感じるレベルだったので即座に引き上げました。遊歩道の中に戻ると途端に風が静かになって、防風林の偉大さにあらためて気付かされます。
天気は相変わらず霧雨が降ったり止んだりという感じ。風が強すぎてもはや傘は役立たずなので、諦めてそのまま歩きます。
岬を廻って遊歩道の西側に出ると、パイナガマ海空すこやか公園があります。いつもは子供連れファミリーで賑わってるイメージですが、この天気だとさすがに無人です。
さらに歩いて歩いてトゥリバーマリーナへと向かいます。
雨は収まってきたものの、海側に出たので風はますます激しく吹き荒れまくり。
そんな暴風の中、絵になる野良犬が2匹。
宮古島は保護犬活動が進んでいると聞いたことがあります。今もどこかで元気に暮らしていますように。
トゥリバーマリーナは、ダイビングやパラセーリングなどマリンアクティビティ系のツアー船が多く出ている場所。
この辺一帯が「トゥリバー地区」と呼ばれリゾート計画のための開発が進められており、人工ビーチによる広い海水浴場もあります。ビーチ周辺からは伊良部大橋も綺麗に見えて、夕日スポットとしても人気。
マリーナから真っ直ぐ伸びた防波堤の先には灯台があります。パイナガマビーチ側からいつも遠目に小さく見えていて、ずっと気になっていたので行ってみることにしました。
遊歩道のようになっていて綺麗に整備されてはいるのですが、やはり海風がやばいので、一段低いところをゆっくり慎重に進んでいきます。
なんとか無事に灯台に到着。
座って休憩もできる感じになっており、天気の良い穏やかな日であればとても気持ちよさそうな場所です。いつか再訪したいところ。
公益社団法人 土木学会 環境賞
宮古島コースタルリゾートヒララ(仮称)|行政情報|宮古島市
重要港湾平良港港湾整備事業平良港(トゥリバー地区)防波堤(北)上部工事
平良港トゥリバー地区マリーナー部共用
さてそろそろホテルのチェックイン時間ということで、来た道を戻りましょう。
ホテルローカスにチェックイン
初日の宿は宮古島の中心市街地から海沿いへと出たところの、パイナガマビーチのすぐ近くにあるホテルローカス(HOTEL LOCUS)にしました。カジュアルでミニマルでスマートで、適度にリゾート感もある良いホテル。手頃な価格のシングルルーム(コンパクトルーム)もあって立地も良いので、気に入ってリピートしてます。
結構疲れたので夜までホテルでゆっくり過ごすことに。パイナガマビーチ前のファミリーマートでナッツとWATTAを買って、ホテルにチェックインしました。
ローカスのコンパクトルームはその名の通りのコンパクトサイズで、部屋の大部分はベッド、その奥の窓辺にデスク、という造り。窓からは平良港が見えます。
少々狭いですが、身軽な一人旅にはこれで充分。設備は綺麗でアメニティも洒落てるので満足度も高く快適です。
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喜山で宮古民謡の夜
一休みしたら夕食へ。ホテルから西里通り(宮古島の市中心部の繁華街)まで、歩いても10分程度なので徒歩で向かいました。
入ったのは民謡ライブ居酒屋の喜山。宮古諸島の民謡をしっかり聴かせてくれる(沖縄の定番曲だけじゃなく)のと、カウンター席があって一人でも過ごしやすいのが気に入って、何度か利用しているお店です。
料理とライブはもちろんのこと、隣の席にいた東京から一人で来ていた爺様がかなり酔って上機嫌であれこれ報告してくる(パックで35,000円で来たとか今日はモンブラン号に乗ったとかetc…)のが面白くて、退屈知らずの楽しい夜でした。
伝統の宮古そばとバナナケーキ
翌朝、ホテルをチェックアウトして歩いて朝食へ。前から気になっていた平良港近くの菊栄食堂に入ってみました。
昔ながらの港の食堂という感じで、地元のおじーたちも次々やってくるようなお店。
ここでは、麺の下に具材を隠す伝統的なスタイルの宮古そばがいただけます。
テーブルにはカレー粉。これも宮古島ならでは。隣の席のおじさんはカレーライスに「追いカレー粉」して食べてました……異文化!
食後のデザートはそこから歩いてすぐのモンテドールへ。宮古島土産の定番「バナナケーキ」で有名なお店ですが、イートインもあってアイスクリームやコーヒーがいただけます。
モンテドールはその後店内改装されておしゃれな感じになってます。イートインは今でもやってるはず。
今日はいよいよ池間島に宿泊。天気が良ければレンタルバイクを借りて原付で行きたかったのですが、まだまだ小雨と暴風が収まらないため、原付はあきらめてバスで向かうことにしました。
というわけで、後編・池間島編に続きます。