【台湾】九份で迷子…誰もいない静かな裏路地を一人でさまよい歩いた思い出
2018.02.22
日本から手軽に行ける海外旅行先として大人気の台湾。中でも定番の観光名所が九份(きゅうふん/ジウフェン)です。
台湾に行ったことがなくても、「千と千尋の神隠し」を思わせる赤い提灯が並んだ風景と聞けば、写真などで見たことがある人は多いのではないでしょうか。
初めて台湾を訪れた際、当然のように最初に向かったのは九份でした。
なんといっても見どころは夕方からなので、午前中に日本を出発して昼過ぎに台北(桃園空港)に着いて、それから向かえば時間的にもちょうどいいのです。
あれから3年、近々二度目の九份へ行く予定ができたのでその前に、前回撮った写真など、今までずっとiPhoneの中に眠っていたものを発掘しながら思い出を振り返ります。
台北駅前から九份までタクシーで約50分
ホテルは台北駅のすぐ近く。先にチェックインして一旦部屋に荷物を置いてから向かいました。
台北駅から九份へ行く方法は、最寄りの駅(瑞芳/ルイファン)まで電車で行ってそこからバスもしくはタクシーで行くか、あるいは最初からタクシーで行くか。
その時は特に行き方なども予習していなかったので、タクシーで行くことにしました。
九份に到着!海が見える絶景の街
タクシーだと50分くらいで九份に到着です。
入り口から大賑わい。
台湾に着いて最初にコンビニに入ると独特の八角(はっかく=中華料理で使う香辛料の一種)の匂い(台湾式の煮卵が売られておりその匂いが店内に漂っています)に異国を感じますが、九份の中心となる通り「基山街(ジーシャンジエ)」に入るとまず台湾を代表する珍味「臭豆腐(しゅうどうふ/チョウドウフ)」の強烈な匂いの洗礼を受けることになります。「こ、これが噂の……!」という感じです。
通りは狭くて人も多いのでそう簡単には逃げられません。苦手な人は息を止めて最初の難関を突破しましょう。
しばらく進むと道が分かれたり曲がったり。位置関係がさっぱりわからないので、とりあえず人の流れを追っていくと、展望台のような場所に出ました。
九份は台湾北部の海に近い山の上にある街なので、海が見えて素晴らしい景色。
これは昼間の風景も見てみたいところです。
そして迷う
そのまま歩き回っているうちに、集団行動からはぐれることを一番の特技としている私は例によって、一人でよくわからない場所に来てしまいました。
あんなに大勢いた観光客は一体どこへ? 誰もいないここはどこでしょう?
どうやら観光地化されているエリアを外れて現地の民家ゾーンに入り込んでしまったようです。
山沿いの斜面にある集落なので見晴らしはよくて、大体どの辺がさっきの商店街かはなんとなくわかるのですが、とにかく細い道が入り組んでいて、どこを通れば戻れるのかがさっぱりわからない……これは面白くなってきました。
仕方ないので猫を追跡……。
道なのか民家の庭なのかもよくわからないところをさまよい歩き、不法侵入者と思われて捕まったらどうしようなどと不安になりながら、商店街があると思われる方向を目指します。
少しずつ観光地らしい空気が漂い出して一安心。無事に現実へと帰って来れたようです。
素晴らしき夜の九份!阿妹茶樓の赤い提灯
そしてようやく観光客たちのざわめきの中に戻ってきた頃にはすっかり日が落ちて夜に。そして……
ここか!
ついにあの有名な風景へとたどり着きました。豎崎路という狭い石段沿いに赤い提灯が連なっています。右手の建物は「阿妹茶樓」という茶芸館です。
この辺一帯、他にもレトロな絵になる風景が満載。
再び通りを外れて車道に出ると、大きなお寺のような豪華な建物がありました。
LINEで連絡を取り合って(記憶が曖昧ですが確かWi-Fiが繋がったはず)、ようやく仲間たちと合流。
商店街入り口のコンビニで台湾ビールを買って、タクシーの時間まで道沿いの展望スペースのようなところで過ごし、台北へと戻りました。
まとめ
以上、初めて九份を訪れた時の思い出話でした。
全く何の予習もせずに行って、特に何か買ったり食べたりもせず、ただただ歩き回って景色見て帰ってきたような感じだったのですが、楽しかったです。
実は「千と千尋~」も観たことがないのですが、それでも楽しめます。
知らない土地を一人で歩き回るのが好きなので、迷ったのもまた愉快な思い出。
機会があればぜひ、お試しください。
台北に戻った後は、夕食を求めてMRTで士林夜市へ。その時の話はまたいつか。