【沖縄北部の旅】本部町・今帰仁村~古宇利島をレンタルバイクでめぐってきた

2019.05.05

沖縄の北部といえば、美ら海水族館や備瀬のフクギ並木、今帰仁城(なきじんじょう)、古宇利島(こうりじま)などなど人気観光スポットが数多く集まるエリア。

特に名護市、本部町(もとぶちょう)、今帰仁村(なきじんそん)からなる本部半島周辺は、沖縄本島の中でもトップクラスに海が綺麗なことでも知られています。

そんな本部半島の海辺を原付(レンタルバイク)で走ったらきっと最高に違いない……なんといってもそこには古宇利大橋がある! あれを原付で渡る! ……完全に至福! と思い、前々からその機会をうかがっていたのですが、先日ついに実現することができました。

週間天気予報で土日が晴れになっていたのを見て、出発2日前に衝動的に飛行機を取って向かうという急ごしらえのスケジュール。想定以上にものすごく充実して楽しい旅になったので、写真とともに振り返ります。

記事内の情報は2019年3月時点のものです。実際に訪問する際は最新の情報もあわせてご確認ください。


旅行計画を立てる

今回は週末土日の2日間だけの旅なので、ある程度スケジュールは事前に組んでおくのが安心です。

まずは宿探し。今はGoogleマップが本当に便利になっていて、行きたいエリアでホテル検索すると、地図上にいろんなホテルの場所と値段が表示されます。そこから気になる宿(なるべく海に近いほうがいいな、とか市街地のほうがいいな、とか地図上なのでひと目でわかって選びやすい)をクリックして口コミをチェックしてから、ホテルの公式サイトで予約するのが自分のいつものやり方。

今帰仁村の海辺に手頃で良さげな宿が一部屋空いているのを発見したので、とりあえず先に予約してしまい、それに合わせて移動スケジュールを組んでいきました。

レンタルバイクは今帰仁村では見つけられなかったので、本部町で借りることに。お店の場所を調べると、那覇から出ている高速バスの「ホテルオリオンモトブ」停留所から歩いて行ける距離! それなら、那覇空港から本部町まで高速バスで移動し、そこからレンタルバイクで宿がある今帰仁村へ向かえば無駄がなくて完璧です。このコースに決定!

高速バスで那覇空港から本部町へ

那覇空港国内線ターミナルのバス乗り場

那覇市から本部町までは現在、「高速バス(系統117番)」と「やんばる急行バス」、そして「沖縄エアポートシャトル」という3種類のバスが出ています。

目的地の「ホテルオリオンモトブ」までの料金と所要時間は、高速バスが2500円(約2時間15分)、やんばる急行バスが2000円(約2時間18分)、沖縄エアポートシャトルが2000円(約3時間)。

高速バスのみ料金が高くなりますが、本数が圧倒的に多くて到着も早いです。今回は時間との戦いなので高速バスを使いました。

(沖縄エアポートシャトルは恩納村のリゾート地を経由するルートのため他よりかなり時間がかかるので要注意です。でも景色は良いはず。)

高速バスは那覇空港国内線ターミナル前のバス停から予約なしで直接乗れるので便利です。

ホテルオリオンモトブに到着した高速バス

車窓からの景色も良く想像以上に快適なバスの旅で、本部町のホテルオリオンモトブ前に到着しました。

本部町でレンタルバイクを借りる

モトブレンタルバイクの案内看板

ホテルオリオンモトブでバスを降りて、畑に囲まれた田舎道を15分ほど歩いたところにレンタルバイク屋さんがあります。

事前に予約をしておくのが安心。バイクの種類や料金、詳しい場所などは上記の公式サイトにてご確認ください。

手続きを済ませて、おすすめのお店なども教えてもらい、いざ出発!

時刻は16時。夕陽が綺麗な備瀬崎が近くにありますが、日没までにはまだ時間があります。なので、まずは先ほどバスで通って来た道を少し逆戻りして、瀬底島へと行ってみることにしました。

瀬底大橋を渡り瀬底島のビーチをめぐる

瀬底大橋
瀬底大橋

瀬底島(せそこじま)は本部町に属する島で、本島からは瀬底大橋で繋がっています。美ら海水族館へ行ったことがあるなら、大体すぐ近くの道を通って行くので、独特の形をした橋に見覚えがある人も多いでしょう。

橋の長さは762メートル。全体がゆるやかな山型のアーチ状になっていて、両岸の高さがわりとあるため、高所恐怖症にはそれなりに怖い……。高さは27メートルだそうで、伊良部大橋の一番高い部分と同じくらいあります。

意を決して突入! 景色はさすがに素晴らしいものでした。

瀬底島・アンチ浜
アンチ浜

瀬底島に着いてすぐ、左側に坂道を下りて行くと、アンチ浜というビーチに出ます。真上に巨大な橋があるのでなんとなく落ち着きませんが、海も砂も綺麗でシュノーケリングも楽しめるビーチとのこと。

瀬底島・アンチ浜の猫
猫もいました。

続いて島を横切って反対側にある瀬底ビーチ(クンリ浜)へ。瀬底島を代表するビーチで夏場は海水浴客で賑わうそうです。季節外れのこの日もかなり人がいました。

瀬底ビーチ
瀬底ビーチ

柔らかい白砂が1kmくらい広がる美しいビーチ。波は少々強め。遠く向かいには水納島と伊江島が見えて、景色も最高です。

瀬底ビーチ
伊江島が見えます。

その一方で、かつてここに建設予定だったリゾートホテルが計画途中で破綻し、長らく廃墟になっていた建物の再開発が最近になって始まったらしく、陸側の周辺一帯はクレーンがそびえる工事現場。2020年にはホテルが完成予定とのことで、そうなるとまた雰囲気が変わってしまうのかもしれませんね。

ふたたび瀬底大橋を渡って本島に戻ります。そろそろ夕焼けの時間ということで、備瀬崎へ行ってみることに。

備瀬のフクギ並木と備瀬崎の夕日を見る

備瀬のフクギ並木入り口
備瀬集落 フクギ並木通り

ホテルオリオンモトブのところまで戻り、ホテルを通り過ぎてすぐ左の道へと入っていくと、フクギ並木で有名な備瀬(びせ)集落への入り口があります。駐車場に原付を停めて、歩いてフクギ並木道へ。

美ら海水族館と並んで本部町の観光名所として定番の備瀬のフクギ並木。美ら海には2回来たことがあるのですが、こちらは今回初めて訪れました。

約800メートルの、昔ながらの沖縄の風景が残る並木道です。集落を守る防風林の役割も果たすフクギの木がトンネルのように道を覆っていて、外の世界とは別の時間が流れているような非日常感。

備瀬のフクギ並木を歩く

夕方だったので観光客も少なく、静かな良い時間を過ごせました。

並木道を抜けて海まで出ると、そこが本部半島の北西に突き出た備瀬崎(びせざき)です。

海の向こうには伊江島と夕陽。数メートル海を挟んだ先の小島の端には灯台があり、完璧な景観です。

備瀬崎から見る夕焼け
備瀬崎

日が沈むまで見届けたい気もしましたが、宿のチェックイン時間が近づいてきたのでそろそろ出発。

薄暗くなってきた道を東へ。本部町を出て隣の今帰仁村へと入り、宿がある今泊(いまどまり)集落を目指します。

夕暮れ時の今帰仁村、赤墓ビーチ

サダバマ(赤墓ビーチ)
サダバマ(赤墓ビーチ)

それにしても冷える……3月の沖縄は意外と寒い!

無事に宿へとたどり着きましたが、まだ少し時間があるので、すぐ近くのサダバマ(佐田浜/赤墓ビーチ)へと行ってみることに。

TwiceのMVアネッサのCMの撮影地にも使われたという知る人ぞ知る穴場ビーチ……ですが、最近はすっかり有名になったようで普通に案内板が出ていました。

日没には間に合わず……しかしさすがにこの時間は観光客ゼロで景色を独り占め状態。贅沢。

夕暮れ時のサダバマ

と思ったら、砂浜のほうから何かの作業をしていたオジーが一人。「ここは昼間に来たほうがキレイだよー」

そろそろチェックインの時間ということで、宿へと向かいました。

今帰仁の宿ハイビスカスと北山食堂

今帰仁の宿ハイビスカス
今帰仁の宿ハイビスカス

今日の宿は「今帰仁の宿ハイビスカス」。古民家をリフォームした建物が沖縄気分満点。外観とは違って中は綺麗なベッドの個室になってます。風呂・トイレは共用の民宿システム。食事なども付きませんが、普通の家のような感覚で快適に過ごせました。

ハイビスカスのもう一つ良いところは、建物のすぐ隣に沖縄料理の居酒屋「北山食堂」があること。昭和をコンセプトにしたレトロな雰囲気が楽しいお店ですが、一方で注文はiPadによるタッチパネル式でカード決済も可能と、観光地ならではの時代に合わせた最適化も進んでいてさすがでした。今帰仁の泡盛「美しき古里」が出てくる蛇口があることでも有名。

北山食堂
北山食堂

ゴーヤーチャンプルーとスクガラスとモズク天ぷらを堪能し、明日は朝から周辺ビーチを歩いてめぐる予定、ということで早めに就寝。

早朝の今帰仁ビーチ散歩

ハイビスカスの朝

ニワトリの声が聞こえる今帰仁の朝。少々雲が多めの天気ですが、活動開始。

宿の周辺には多くの自然ビーチが点在しているので、早朝のビーチ散歩へ。

クビリ浜(ナガナート)
クビリ浜(ナガナート)

シルバマ、クビリ浜(ナガナート)、カネシバマ、そして昨日も訪れたサダバマ(赤墓ビーチ)。全部歩いて回れる距離にあります。

シルバマ
シルバマ

ただただ波の音を聴いて、心を浄化する時間です。

カネシバマ
カネシバマ

出会ったのは、野草を摘んで歩いている元気なオバーが一人、直立不動でずっと海を眺めているオジーが一人。旅行者らしき人はシルバマで2組見かけたのみで、とにかくこの時間はどこへ行ってもプライベートビーチ状態。

サダバマ
サダバマ

※今帰仁のビーチ散歩についてはまた別記事でまとめます。

海のパワーをしっかり充電完了したら、いよいよ原付の旅2日目へと出発です。

長浜と大浜(ウッパマ)

長浜ビーチ
長浜ビーチ

まずはサダバマのもう一つ隣、この辺では一番有名なビーチらしい長浜ビーチへ。

確かにここは人も多くて(といってもまだ朝なので10人くらい)、今の時期はほぼみんなSUP(スタンドアップパドルボード……サーフボードの上に立ってオールで漕いで進む楽しいやつ)目的のようでした。

そこからしばらく海辺を離れて村の中心部へと国道505号線を進んでいきます。

途中ものすごく気になる施設を発見しましたが……さすがに一人で入る勇気はありませんでした。

ダチョウらんど
ダチョウらんど!

時刻はまだ午前11時。予報では昼過ぎから快晴……せっかくなら古宇利島は完璧な青空の時に訪れたい……ということで、一旦ルート変更して再び海のほうへ。

畑が続く田舎道を抜けて、緩やかな長い下り坂に入ったところで遠くに見えてくる海! 古宇利大橋も見えます。

そして坂を降りたところにあるのが、広々とした白い砂浜のウッパマビーチです。

ウッパマビーチ
ウッパマビーチ

ウッパマとはすなわち大浜(うふはま)で、その名前のとおりとにかく広い。リゾートホテル「ベルパライソ」の正面にあり、ビーチにもリゾート感あふれる白い桟橋が。

ウッパマビーチの白い桟橋
良い…

斜め向かいには古宇利島が見えて、遠く沖を船が行く……。ここもまた贅沢な景観です。

一息ついたら再び出発。坂を登る頃になって、空がどんどん晴れてきて、海が眩しく輝き始めました。

ウッパマの海
見たかったのはこの色だ!

いよいよ今帰仁ブルーの本気が見られるのか……

しかしまだ雲が残っている……もう少し待とう! ということで、再び内陸のほうへと進み、昨日レンタルバイク屋さんに教えてもらった沖縄そばの店に行ってみることに。

途中、道の駅を発見したので今帰仁らしい土産物をチェックするために立ち寄りました。

今帰仁の駅そ~れ
今帰仁の駅そ~れ

黒糖とクワンソウの花茶を購入。

食事処ちまぐ~

食事処ちまぐ~
食事処ちまぐ~

トンネルを抜けて、深い森の緑あふれる、これぞ「やんばる」といった感じの道をひたすら進み、たどり着いたお店の名は「ちまぐ~」。素晴らしいお店でした。沖縄ならではの良さに満ちていた……。

お店の名前にもなっているチマグというのは豚足のことで、テビチよりもさらに指先の部分のことをそう呼ぶのだそう。そのチマグが乗ったちまぐーそば。ぷるぷるに柔らかく煮込まれたチマグは至福の味。

ちまぐーそば

遠回りして来てよかった……体力全回復。

というわけで、店を出ると完璧な青空! 照りつける太陽!

ついに古宇利島へと向けて出発です。

ワルミ大橋を渡る

ワルミ大橋
ワルミ大橋

沖縄本島から古宇利島へ行くにはまず、ワルミ大橋という橋を渡って隣の屋我地島(やがじしま)を経由する必要があります。

このワルミ大橋が……高い!

とんでもない絶景なのですが……高所恐怖症には完全に生命の危機! といった感じの橋なのでした。これはやばい。

本島側にちょっとした車を停められるロードパークがあり、橋の片側には歩道があるのですが、歩いて渡るのはまあ無理でした。高いの平気な人は是非橋の上からの絶景もお楽しみください。

ワルミ大橋からの絶景
なんとかぎりぎり端のところまで近づいて撮った写真。

心を無にしてどうにか渡り切り、屋我地島に上陸。屋我地島も実にのどかな自然あふれる島ですが、古宇利島へと向かう車が次々と通り過ぎていきます。そんな中を原付でのんびりと走る。

ちなみに屋我地島は今帰仁村ではなく名護市になります。

曲がりくねる山道を抜けて、最後の一直線の下り坂に入ると……見えてきた! 目の前に広がる眩しい水色! その上をまっすぐに伸びてゆく古宇利大橋!

古宇利大橋が見えてきた
青い光が…

この感動! 写真では伝えきれぬ……

橋の直前には「美らテラス」という屋外フードコート的なレストラン施設と展望所があります。ここはものすごい人の多さ。駐車場も激混み。というわけで、飲み物かアイスクリームでも買って休憩したいところでしたが、あきらめて速やかに移動! 橋の入り口下のビーチで写真だけ撮ってきました。

古宇利大橋下のビーチ(屋我地島側)

意を決して、いざ橋へ!

古宇利大橋を渡る

右も左も上も、眩しい青に包まれた一直線。

まさにブルーチャージ! 生命力2倍! みたいな気分になります。生きてて良かった。

2年前に一度車で渡ったことがあるのですが、原付だとやはり爽快感が圧倒的に違います。原付最高。

宮古島の伊良部大橋を原付で渡ったのも最高の体験でしたが、伊良部大橋は結構高さがあり、海風も強いため正直なところ怖さもありました。その点、古宇利大橋は高さ14メートルほどで風も穏やか。高所恐怖症でも安心のただただ快適に走れる至福の数分間でした。原付で渡るには古宇利大橋、超おすすめです。

古宇利島に着いたら、橋の左右に広がる古宇利ビーチで休憩。といってもこちらも大賑わいです。

古宇利ビーチ
古宇利ビーチ

海の色も完璧! これぞ沖縄!

2年前に来た時は少々残念な曇り空だったので、ようやくリベンジを果たせた感じです。信じて良かった天気予報……!

古宇利島を一周 ~ ティーヌ浜とトケイ浜

古宇利島は小さな円い島なので、島を一周してみることにしましょう。

まずは橋から左折して港があるほうへ。

緩やかな上り坂で景色も最高。向こう岸にはウッパマビーチが見えます。

古宇利島からウッパマビーチを眺める
古宇利島からウッパマビーチを眺める

さらに進んで行くと「スルル洞入り口」という石碑を発見! 原付を停めて入ってみると、超ワイルドな茂みの中を行く小道で、たまに木々の合間から素晴らしい海が見えるものの、途中からはロープを掴んで降りていくような険しさ……これは荷物を背負った状態ではとても無理だと思い断念しました。

スルル洞入り口
この下の暗いところを降りていきます…

下まで降ると海沿いの洞窟の中に拝所があるらしいです。

ふたたび道を進み、古宇利大橋からちょうど島の反対側まで回ってくると、そこにあるのが観光定番スポットの「ハートロック」。

ティーヌ浜というビーチにあるハート型の岩が、数年前にCMで使われて大人気になった場所です。車だらけで有料駐車場が乱立しており慌ただしい。

駐車場から小道を歩いて5分ほどでティーヌ浜に到着。

ティーヌ浜
ティーヌ浜

ちょうど満ち潮のタイミングで海に浮かぶハートロックが見られました(干潮時には歩いて岩のところまで行けます)。

ティーヌ浜のハートロック
ハートロック

波はわりと激しめ。なんと泳いでる人たちもいました。

ティーヌ浜の砂はかなり柔らかくて足がどんどん沈んでいくのでここではサンダル必須。

人も多く賑やかなので、ハートでロマンチック……というよりはワイワイガヤガヤ楽しいスポットになってる印象です。

続いて駐車場を出てすぐ横の道を左に下っていくと、トケイ浜というビーチに出ます。

トケイ浜
トケイ浜

美しい砂浜の左右を岩場が挟む独特の景観が美しいビーチ。ティーヌ浜のすぐ隣ですが、こちらは全然観光客も少なくて静かです。

ここでゆっくりしたいところですが、そろそろレンタルバイクの返却時間に備えて本部町のほうへとUターンしなくてはいけません。

古宇利島の東側もゆるやかな坂道で景色は最高。オーシャンタワーを通り過ぎて下り坂を降りると、島を一周して古宇利ビーチが見えてきます。

本日二度目の古宇利大橋を渡って戻りましょう。

ビーチに寄り道しつつ本部町へと戻る

原付の良いところは、橋を渡るとき常に左端を走ることになるので、行きと帰りで橋の両側それぞれの海の青さを近くで感じられること。車の場合は運転手は基本ずっと中央寄りですし、歩道は沖縄の大きな橋だと大抵どちらか片方にしかありません。太陽の位置や見る向きによっても海の色は変わります。その変化や違いも原付だとしっかり楽しめるのです。

屋我地島を抜けて、恐怖のワルミ大橋を突破し(帰りは左に歩道が無いのでさらに怖い)、今帰仁村の中心部あたりで時刻を確認すると、まだ少し余裕がありそう……なので最後にもう一度、午後の青空の下のサダバマ(赤墓ビーチ)を見に行くことにしました。

到着すると、誰もいなかった朝とは大違いで、車が何台も停まっており小さな売店も出ています。やはりもうすっかり人気スポットなのですね。

しかし、基本ドライブ途中でちょっと立ち寄るだけの人が多い様子。みんな小さな崖の上から景色を眺めてはすぐ帰っていく感じで、砂浜に降りてる人はほとんどいませんでした。

午後のサダバマ
午後のサダバマ

おかげで風景写真は綺麗に撮れます。

駐車スペースもビーチまでの道も狭いので、車の出入りもなかなか大変そうでした。原付最強! でもやっぱり近くに泊まって歩いてくるのが一番良いですね。

もう一箇所、朝はちょっと遠くて行かなかった今泊集落の一番端にあるビーチにも立ち寄ってみました。

それがシバンティナ浜

シバンティナ浜
シバンティナ浜

見事に誰もいない穏やかな海。白砂が横に長く広がり、沖にはいい感じの岩があり、絵になる美しい風景です。

この辺一帯のビーチはどれも、いわゆるリゾート向けの海水浴場ではなく、自然のままのビーチです。昔から地元の人たちの暮らしとともにあった海、という感じがして本当に素晴らしい。

シバンティナ浜とビーノ

ありがとう今帰仁。さらば今帰仁。

本部町に入り、ガソリン補給してレンタルバイク屋さんへ。いろいろと楽しい話をしてくれて、本当に良いお店でした。

沖縄北部レンタルバイクの旅、これにて終了!

ここから歩いてバス乗り場へ……ですが、旅の締めにはやっぱり温泉です!

最後は温泉! 美ら海の湯

ジュラ紀温泉 美ら海の湯
ジュラ紀温泉 美ら海の湯

那覇行きの高速バスの出発点でもあるホテルオリオンモトブ内には「ジュラ紀温泉 美ら海の湯」という温泉があり、宿泊客以外でも利用可能になっているのでした。それはつまり、バスの待ち時間に温泉でゆっくりできるということ! 実はこれを見越してレンタルバイクの返却時間を少し早めにしておいたのです。我ながら完璧なスケジュール。

しかもこの「美ら海の湯」、建物5階からのオーシャンビューで、向かいには伊江島、眼下にはエメラルドビーチが見えるという素晴らしさ。

ホテルオリオンモトブからの景色
こんな景色を見ながら温泉に入れます(これはオリオンモトブの2階テラスから撮ったもの)

入ってみると、夕方の微妙な時間だったこともあってか、なんと完全無人! 貸切状態で素晴らしい景色を眺めながらくつろげました。

設備は大浴槽とミストサウナと露天(というほどの開放感はない屋根付きテラスみたいなスペース)とシャワーのみで、値段にしてはちょっと物足りない気もしますが、景色とロケーションで満足できる感じ。

そしてバスに乗り、夕暮れの景色を眺めながらゆっくりと那覇へ。高速バスは本当に快適です。

ホテルにチェックインして、夜はジョージレストランのタコライス食べて、早寝早起きで空港へ。このまま成田経由でエクストリーム出社! するはずが、乗る予定だった飛行機がなんと5時間遅れて、結局有休を使うことになるというハプニングも最後にありましたが、それも含めて楽しい旅でした。

沖縄北部をレンタルバイクで回る時の注意点

今回の学びをいくつか。

とにかく交通安全

人気の観光スポットが多く那覇からは遠いため、レンタカーでの旅行者が圧倒的に多いです。中には浮かれて注意散漫になっている人や、日本の交通に不慣れな外国人旅行者もいるため、事故にはくれぐれも気をつけて、安全運転を徹底しましょう。

意外と寒い日もある

さすがに夏場は心配ないでしょうけど、秋〜春にかけては沖縄でも意外と寒い日があります。上着は用意しておきましょう。海辺を走ることも多いので、海風も吹いてます。

日焼け止めはやっぱり必要

気温が穏やかだと油断してしまいますが、今回の2日間だけでも顔と手の甲をかなり日焼けしました。日焼け止めは買っておきましょう。また日差しが強い時にはサングラスも目を守るために着けたほうが良いです。

ガソリンスタンドが少ない

本部町と今帰仁村、いずれもガソリンスタンドは中心部に数カ所あるだけなので、事前に場所は調べておきましょう。距離的には今回のエリアを回るくらいならガス欠になることはほぼ無いかと思いますが、念のため。

まとめ

あらためて、一人旅には原付が楽しい! と実感した2日間でした。

・小回りが利くので気になったスポットを細かく回れる。
・車よりスピードが遅いので景色もゆっくり楽しめる。
・渋滞や駐車場に悩まされることが少ない。
・ナビがないので地図と記憶が頼り。結果的にその土地の地理にかなり詳しくなれる。
・料金が安い。

理由はいろいろありますが、一番の魅力はやっぱり、ガラス越しではなくダイレクトに自分の五感でその土地の景色や空気を感じられることではないでしょうか。

今回のように短期間の場合は、長距離の移動は公共交通機関を使って、目的エリアに着いたらそこで原付をレンタルして、帰りは再び公共交通機関を使うのが最も効率が良いはず。一日中いろんなスポットをめぐって疲れた帰り道に自分で運転しなくていいのは大きなメリットです。

沖縄北部に絞るなら、那覇を早朝のバスで出発して、昼から夕方までレンタルバイクで北部を回って、最終バスで那覇へと戻る、という日帰りプランも可能(ちょっともったいない気もしますが)。

また、月曜朝帰りでは仕事に間に合わない! という人は、本部から那覇に戻るバスの時間を早めれば、その日のうちに帰りの飛行機に乗ることも地域によっては可能でしょう。その分土曜の出発を早朝にすれば、土日1泊2日のみでもかなり充実した時間を過ごせるはず。

今回はスケジュールの関係で海辺に絞ったので行きませんでしたが、今帰仁村には観光定番の世界遺産、今帰仁城跡もありますので、時間に余裕があればコースに組み込むのもよいでしょう。

スケジュールにあわせて、プランを組んでみてください。

以上、レンタルバイクで沖縄北部、本部町〜今帰仁村・古宇利島をめぐってきたレポートでした。本部も今帰仁も本当によいところ。次はもっとゆっくり滞在したいですね。

どちらさまも良い旅を。

Travel沖縄

2019/05/02 (更新:2019/05/05)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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