小樽に週末1泊2日ひとり旅 〜 寿司とドイツビールを求めて歩く

2023.04.07

人生初の北海道旅行へ、週末一泊二日で小樽に行って来ました。

目的は小樽ビールと美味い寿司、そしてジンギスカンと新千歳空港の温泉です。


旅行計画

寒いのがとにかく苦手なため、普段旅行先といえば暖かい南のほうばかり選んでしまうのですが、そんな自分でもさすがに「いつかは行きたい」と思っていた北海道。全国旅行支援なども始まったということで、行くなら寒さが本格化する前の今しかないなと(行ったのは10月です)。

例によって無計画の思いつきだったので出発前日に飛行機を予約。成田からのジェットスターを取りました。往復29,000円くらい。10時半発なので朝から家を出ても余裕で間に合うのがありがたい。

宮武讃岐うどんの朝定食
成田空港第3ターミナルでの朝食といえば宮武讃岐うどんの朝定食。以前は朝4時くらいから開いてたような記憶がありますが、最近は7時オープンになっているようです。

ホテルも同じく前日予約です。せっかくの初北海道・初小樽なので、それなりに快適さとクオリティーは求めたい……でも高級すぎるのはちょっと……くらいの基準で探しました。結果、小樽運河のすぐ近くでまだ新しく、系列ホテルが那覇や宮古島にもあって名前を知っているからという理由で「ホテルトリフィート小樽運河」に決定。口コミ評判も上々で間違いなさそう。しかしながら、ちょうど旅行解禁ムードで需要が高まっていたタイミングだったからか、お値段は少々高めで1泊朝食付き22,000円でした。

新千歳空港に到着! 電車で小樽へ向かう

出発の朝。成田エクスプレスで空港へと向かい、第3ターミナルで安定の朝定食を済ませて機内へ。

搭乗して約2時間で北海道・新千歳空港に到着です。
基本3時間以上かかる宮古島行きとかに慣れてると「意外と……近い!?」と感じてしまいますね。

新千歳空港に着陸するジェットスターの窓から
いざ北の大地へ!

そんなわけで、ついに北海道に初上陸。噂通りの巨大な空港で、修学旅行生などもいて賑わっています。

新千歳空港内の看板
「Hokkaido」という文字を見るととりあえず撮ってしまう

せっかくなので電車で移動する前に空港内をチェック。展望デッキに出てみました。

新千歳空港の展望デッキ
気温も寒すぎず……これなら大丈夫そう。

北の大地に吹く風を浴びたら、地下へと下り空港直結の新千歳空港駅へ。ここから電車一本で一気に小樽まで行けてしまいます。とても便利。

新千歳空港駅から小樽駅までJR自由席で片道1,910円(2023年2月時点)。
安心のJR感
安心のJR感

たとえば沖縄・那覇空港だとモノレールのみですし(数年前まではSuica等も使えなかった!)、宮古島や石垣島に至っては鉄道自体がないので、到着して移動開始すると一気に「別の文化圏に来た!」という感じになるのですが、遠くはるばるやって来た北海道では普通にいつも慣れ親しんだJRで移動できるのが、日常と繋がってる感じで逆に新鮮ですね。

札幌を通過してしばらく進むと、海沿いを走る区間もあり景色も楽しめましたが、車内わりと混んでいたので写真は無し。

小樽運河とドイツビール

小樽駅看板
おたる!

空港駅から約1時間ほどで、小樽駅に到着です。

昔ながらの「JRの駅!」という感じのホームで、駅前の雰囲気も不思議な懐かしさ。

小樽駅外観
駅らしい駅です

とりあえず軽く海鮮的なものをと思い、駅からすぐ近くにある有名な三角市場に入ってみました。

三角市場
三角市場

しかしながら物凄い混雑と騒がしさ。しみじみと初北海道・初小樽の雰囲気に浸るにはちょっと気分的に合わなそうだったので今回はスルー。

続いて駅前の道をまっすぐ下り、小樽と言えば! の景色、小樽運河を見に行きます。

途中には良い感じに映える線路跡が。旧手宮線という明治時代に作られた北海道で最初の鉄道だそうです。

旧手宮線
北海道気分が出てきました

レトロでアンティークな小樽感あふれるホテルと観光案内所の前の交差点を渡ると……見えました、小樽運河!

小樽運河
小樽運河

天気も爽快な青空。早くも高まる満足度。

というわけで、今回一番行きたかった店、「小樽倉庫No.1」へと向かいます。

運河沿いに立ち並ぶ歴史あるレンガ造りの倉庫群。現在はそれぞれがいろんなお店として使われていますが、その中の一つが小樽倉庫No.1。何のお店かと言うと……なんとそこはビール工場! そして食事もできるビアレストランになっています。

小樽倉庫No.1
小樽倉庫No.1

入り口から良い雰囲気! 小樽の地ビール、その名も「小樽ビール」がこちらで作られています。

小樽ビールは伝統的なドイツビールの製法を守って作られているとのことで、レストランのメニューもそれに合わせてドイツ料理が中心。まずはピルスナーを注文し、カリーブルストでカリー!

小樽倉庫No.1でピルスナー
完全に……良い!
小樽倉庫No.1店内
そう、ここはビール工場

気づいたら小樽ビール3種類に、デザートのクレームブリュレまで楽しんで大満足。良いお店です。いつかまたきっと来ることになるでしょう。

外に出ると運河に観光船が。絵になりますね。

小樽運河に浮かぶ観光船
40分くらいかけて港のほうまで行くらしい

只今の気温は18度。

小樽観光案内所の温度計
観光案内所にもあふれる小樽感

北海道でも10月はわりと過ごしやすいということをあらためて確認。

ホテルにチェックイン! 寿司を求めて歩く

というわけでホテルにチェックインします。フロントそれなりに並んでて数組待ちました。これが旅行支援効果か(自分は対象外でしたが)。

部屋に入ると……わお、さすがは小樽のホテル、部屋に樽が置いてあるではありませんか!

トリフィート小樽運河の室内
これが小樽!

……と思ったら正体は冷蔵庫でした。

一休みしたら夕食を求めて外へ。特に予約などもしてませんが大丈夫でしょうか。Googleマップで良さそうな店を調べて行ってみることにします。昼に海鮮を食べ逃したので、目指すは寿司屋(小樽といえば海鮮丼より寿司という口コミを見たので)。

その前に、すっかり夜になったということで本日2度目の小樽運河へ。いざ夜景チェック!

小樽運河の夜景
おお……これだこれだ!

素晴らしいですね。

夜の旧手宮線もまた良い感じ。

夜の旧手宮線
夜の旧手宮線

駅前アーケードもしっかりおしゃレトロな小樽感を漂わせていました。

そしてたどり着いたのは魚真(うおまさ)というお店。ホテルのすぐ近くでした。賑わっていましたが、ほぼ待ち時間無しで無事にカウンター席に座れました。

注文したのは小樽握り(12貫)。こういう時は名前で選びます、迷わず。初小樽ですからね。

魚真の小樽握り
小樽握り!

どれもこれも美味くて楽しくなってくる寿司でした。

日本酒も小樽の地酒を教えてもらい、宝川というのをいただいて最高最高。

これで意外とリーズナブルなお値段なのも嬉しい。ありがたやありがたや。ここもまたいつか来たい店になりました。

魚真
魚真

人生初セイコーマート

すでに旅の満足度が100%を超えてしまったので、ホテルへと戻ります。が、北海道といえば寄っておきたい店がある……それはセイコーマート(北海道を代表するローカルコンビニチェーン)。

というわけで最寄りの店舗を検索して部屋飲み用のビールとデザートを買いに。

小樽駅前のセイコーマート
セイコーマート

アイスクリーム売り場のほとんどの商品に「北海道」の文字が入ってるのには驚愕。おそるべし北海道ブランドの力!

ホテルに戻ったら風呂タイム。トリフィート小樽運河の素晴らしいところは、大浴場があるということ! そこまで広くはないですが、綺麗でゆっくり快適に入れました。

北海道アイスクリームと小樽麦酒アンバーエール
風呂上がりに……

風呂上がりのデザートは「北海道アイスクリーム」というそのまんまのネーミングなやつを。

小樽麦酒は小樽ビールとはまた別のメーカーらしい。

ホテルの窓から見える夜景も良き。完全に正解のホテルでした。

ホテルの窓から眺める小樽の夜景
小樽の夜景。派手すぎない落ち着きがいいですね。

というわけで就寝。

オルゴール堂、ルタオ、六花亭、かま栄、etc. 小樽定番めぐり

2日目。旅行の楽しみにホテルの朝食は外せないですね。しっかり朝食付きにしていたのでレストランへ。

トリフィート小樽運河の朝食
あんかけ焼そば、ニシン、ジンギスカンカレー、etc.

小樽&北海道ならではのご当地メニューなどもいろいろあって充実の朝食でした。

本日の天気は小雨。仕方ないのでチェックアウトの時間まで部屋でゆっくり過ごしてから外へ。

運河沿いの道を歩いて、まずは小樽オルゴール堂を目指します。しかしこちらのルートは運河を過ぎるとあとはずっと普通の「道路!」という感じで、特に観光地感はありませんでした。

はるばる1kmほど歩いて、賑わってるエリアのほうへと入っていくと、オルゴール堂に到着です。

小樽オルゴール堂
小樽オルゴール堂

大正時代に建てられたという歴史的建造物を利用したオルゴールの専門店で、大量のオルゴールが販売されているほか、貴重な骨董品の展示などもあります。

オルゴール堂から道を渡ったところにあるのが、小樽土産の定番、ルタオの本店。こちらの建物も洒落てますね。

ルタオ本店横の広場
ハロウィンの時期だったのでカボチャが。高い塔のような建物がルタオ本店。
ルタオ本店
ルタオ本店

2階がカフェになっているとのことで、雨宿りがてら休憩しようかと思いましたが、順番待ちが凄いことになっていたので諦め。1階でチョコレートを購入して出ました。

オルゴール堂とルタオのある交差点から小樽駅のほうまで続いている商店街が堺町(さかいまち)通りで、お土産屋さんや飲食店が多数建ち並ぶ観光エリアとなっています。

ノスタルジックで良い雰囲気ですが、雨がいよいよ本降りになってきました。

ということで、これまた北海道土産の定番、バターサンドで有名な六花亭へ。こちらも2階がちょっとしたカフェスペースになっています。いざ休憩!

六花亭
六花亭
六花亭のカフェスペース
あくまで簡易的なイートインスペースという感じ

コーヒーとシュークリームをいただきました。

最後に小樽名物かま栄のかまぼこを買って、小樽駅へ。

かま栄かまぼこプラザ
かまぼこプラザ!

突発で思いつきまかせの約24時間の小樽滞在でしたが、期待以上の満足度で楽しむことができました。また来よう。

小樽駅ホームの石原裕次郎パネルなどを眺めつつ、電車を待ちます。

小樽駅ホームの石原裕次郎パネル
石原裕次郎のパネルが
裕次郎ホーム
その名も「裕次郎ホーム」

これから札幌に寄って昼食にしてから空港へと向かう計画です。せっかくの初北海道なので、やはり札幌の街も少しは見ておきたいですからね。さらば小樽!

札幌でジンギスカンと時計台

札幌駅
札幌駅

そんなわけで札幌駅に到着。大都会! こちらは晴れてます。

とりあえずは昼食です。目指すものはただ一つ。ジンギスカン。

職場の同僚におすすめの店を聞いていましたが、残念ながら営業時間前だったので、近くで有名そうな店に入ってみることに。

松尾ジンギスカン札幌駅前店。巨大な商業ビルのB1レストラン街にあり、綺麗で快適な店内。初北海道で初ジンギスカンなので、いろいろ入った食べ比べセット的なやつを注文しました。

松尾ジンギスカン
松尾ジンギスカン

黙々と自分のペースで焼いて食べる一人ジンギスカン、楽しいですね。超美味かったです。大満足。

食後は散歩ついでにあの有名な観光スポット、札幌市時計台へ。徒歩5分ほどで着きます。

札幌市時計台
札幌市時計台

「がっかり名所」などと呼ばれることも多いですが、確かに「え、こんなところに?」といった雰囲気の場所にありました。ビルに囲まれた狭い一角にひっそりと潜んでいる感じ。なるほどー。

中は歴史資料館のようになっており有料ですが、せっかくなので入ってみたら、なかなか見応えもあり面白かったです。

札幌市時計台のクラーク博士像
クラーク博士もいます

さてそろそろ空港へと向かわねばなりません。ふたたび札幌駅から電車に乗って出発です。さらば札幌!

新千歳空港で温泉とバーを楽しむ

新千歳空港
新千歳空港

飛行機の時間はまだまだ先ですが、かなり早めに空港にやって来た理由は……そうです温泉です。

なぜならここは新千歳空港。空港内だけで一日楽しめると言われるほど様々なお店が揃っている上に、なんと温泉施設まであるという凄さ。エスカレーターで最上階へと上り、その名も「新千歳空港温泉」へ。

新千歳空港温泉
新千歳空港温泉

広々とした綺麗な設備で、露天風呂やサウナもあり、ゆっくり楽しめる温泉でした。空港で温泉に入ってそのまま帰れるって最高すぎ。

最後に軽く打ち上げを。温泉内に食事処もありますが、せっかくなので空港の飲食店街へ行ってみました。がっつり食事をするほどでもないけど……と思いながら回っていると、なんともおしゃれなバーを発見。

空港にこんな本格的なバーがあるとは、という感じで、接客も雰囲気もいい感じ。ソラチビールと小樽の白ワインをいただきました。最高。

新千歳空港のBarジアス ルーク&タリー
締めの白ワイン

というわけで、最後の最後まで大充実。あとは保安検査を済ませて飛行機に乗るだけ。ありがとう新千歳空港。また来ます。

旅のあとがき

以上、一泊二日の小樽・札幌・新千歳ひとり旅の振り返りでした。初北海道、突発の思いつき旅行にも関わらず、あまりにも良かった!

寿司も地ビールもジンギスカンも時計台も温泉も楽しめたので、目標達成率120%です。

小樽は駅周辺の主要スポットは徒歩で回れてしまうところが良いですね。一泊だけでもしっかり「小樽感」を満喫できたので、気軽な週末旅にはぴったりだと思いました。

札幌はまた今度ゆっくり巡りたいところ。

それにしても新千歳空港。滞在先で十分楽しんで満足したところに、最後に空港でさらなる満足を上乗せしてくるところが本当にすごい。北海道おそるべしという感じでした。空港目的でもリピートしたくなってしまうという。

というわけで、週末土日のみでふらっと一人で行く北海道は最高に楽しいということがわかりました。寒さに負けずまた行くしかないですね。

今(2月末時点)調べたら3月〜4月の土日だと運河沿いの高級ホテルも一泊10,000円台から泊まれる模様。雪まつりとスキーの時期を過ぎると一旦観光需要は落ち着くみたい。

何かの参考になれば幸いです。それではどちら様も良い旅を。

Travel北海道

2023/04/06 (更新:2023/04/07)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

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