猿島(神奈川県)で手軽に非日常な休日ひとり散歩

2023.01.27

2019年11月に神奈川県横須賀市にある無人島・猿島に行った時の写真と思い出話です。

2019年といえば、離島への旅が趣味になり毎月どこかの島に行こうとしていた頃。―――とは言っても大体いつも沖縄の島ばかりだったので、たまには近くの島にもと思い、以前から気になっていた猿島に行ってみることにしたのでした。

記事内の情報は2019年に訪問した際の体験に基づいたものです。実際に訪れる際は必ず最新の情報もあわせてご確認ください。


猿島とは

猿島(さるしま)は横須賀市の三笠公園にある桟橋から、船で10分ほどで行ける無人島です。外周1.6kmの小さな島ですが、東京湾では最大の自然島とのこと。島の大部分が「猿島公園」として整備されており、遊歩道で散策できるようになっています。

明治時代に日本軍の拠点として使われていたことから、当時のレンガ造りの要塞跡がそのまま残っており、まるでアニメや映画の世界のような風景が楽しめるということで人気を集めています。

というわけで、よく晴れた休日に向かいました。

まずは三笠公園へ

三笠公園
三笠公園

猿島行きの船が出ている三笠公園(三笠桟橋)は、横須賀中央駅から徒歩15分ほど。公園には日露戦争の際に旗艦を努めた戦艦「三笠」が記念艦として保存展示されています。

桟橋の手前にあるコンテナのような券売所で乗船チケットを購入。出発の時間まで公園で過ごします。

猿島行きのチケット売り場
こんな簡易的な……と思ったらビジターセンターの建設中だったわけですね
猿島行きチケット
チケットのデザインや料金は現在は変わっている可能性大

整列時刻になったので桟橋に向かうとすでにかなりの行列! その後もどんどん伸びてゆく……こんなに人気なのか……ちょっと衝撃でした。

自分がよく行く沖縄の那覇や石垣島からの離島行きの船も、夏休みシーズンなどにはかなりの行列で「うわー」と思うことがありますが、そんなのとは全く次元が違うレベルの人の多さで。これが首都圏の休日か、と。母数の違いを見せつけられた感じ。

猿島から帰ってきた船
猿島から帰ってきた船にも物凄い人……これからあれに乗るわけですね
乗船の大行列
大行列!

そんなわけで無事に乗船して出発! 船もわりとコンパクトなサイズで、多くの人はデッキに立って詰めて乗る感じ。やはり満員電車状態で、密です! 大都会! という感じでしたが、青空の下を海風浴びて進んでいくのはやっぱり気持ち良い。

猿島
あれが猿島だ!

あっという間に到着して、猿島に上陸します。

長い桟橋を渡ると右側には砂浜のビーチが広がっています。夏は海水浴場として賑わうとのこと。さすがに11月下旬なので泳いでる人はいませんが、BBQをしている人たちが結構いました。レンタルショップで機材の貸し出しをしているようです。

猿島の桟橋
桟橋を渡って上陸します
猿島のビーチ
BBQ勢が楽しげなビーチ

猿島で昼食を

さて、まずは食事。

猿島唯一のレストラン「オーシャンズキッチン」で、猿島丼なるメニューを注文しました。横須賀ビールのダークエールと一緒に。

屋外テーブルが並んだウッドデッキでビーチを眺めながら食事をすることができます。

オーシャンズキッチンの看板
看板には猿のシルエットが!
猿島丼と横須賀ビール
猿島丼と横須賀ビール

猿島丼はシラスと様々な海藻が乗ったヘルシー系の丼飯でした。

天気が良すぎて直射日光が凄いですが気持ち良い。

猿島をめぐる

食事を終えたらいよいよ散策開始。まずはやっぱり要塞跡のほうへ。

実はラピュタを一度も観たことがないので本当かどうかわかりませんが、「ラピュタっぽい」と評判のエリアです。

猿島の要塞跡
一気に非日常の世界へ
猿島の要塞跡2
そしてタイムスリップ

なるほどいい感じ!

ただ、大都会から観光客が押し寄せてるので、どうしても人が映り込みます。写真目的の方は平日や午前中が良いかもしれませんね。コスプレ撮影などやってる人たちもいました。

各所に説明看板などもあるので歴史を学びながら回ることができます。

猿島要塞のフランス積みのレンガ
このレンガの積み方が貴重なやつ(フランス積み)らしい

途中にはトンネルもあったり。

猿島要塞のトンネル
これはもう映画の世界。楽しい
猿島要塞のトンネル出口
抜け出しました

要塞跡を抜けると、そこからは自然あふれる風景を楽しめるエリアです。

木々の合間から東京湾
謎に絵になる木の枝たち

海のほうへと降りる階段もあります。

猿島で釣りをする人たち
釣りをしている人たちもいました(釣具のレンタルもあるらしい)

展望広場のようになっているところからは富士山もうっすらと見えました。

東京湾
東京湾!

それにしても最高の天気の日に来たなという感じ……。

青のグラデーションの美しさ

結構ゆっくり色々見て回ったつもりですが、50分ほどで島を一周してオーシャンズキッチンのところまで戻ってきました。

オーシャンズキッチンのウッドデッキ
ウッドデッキで休憩もできます

ちょうど良く帰りの船の時間なのでそのまま桟橋へ。

滞在時間たったの2時間弱でしたが、非日常をたっぷり味わえて充実した時間を過ごせました。

帰りの船に乗る大行列
帰りも安定の大行列

さらばモンキーアイランド!

旅のあとがき

以上、猿島に行ったときの話でした。日帰り旅行どころかもはやちょっとした散歩くらいの感覚で回れてしまいますが、非日常はものすごく味わえる、というお得な島でした。

遊歩道には坂や階段の登り降りも多いためそれなりに運動にもなります。

現在はオーシャンズキッチンのメニューもいろいろ変わってたりするようで、落ち着いたらまた訪れたいところ(猿島ビールとか猿島プリンが登場しているらしい)。

ただやっぱり人口密度が凄いので、一人で行ってゆっくり静かに島の雰囲気を楽しむ、みたいな感じには向かないかも。複数人で行って海で遊んだり、飲んだり食べたり、写真撮り合ったり、ガイドツアーに参加してみたり、のほうが楽しめるかと思います。

猿島から三笠桟橋に戻ってきたあとは、横須賀中央駅まで歩いて向かったところで、まだ時間も早いし今日は天気も良すぎるし富士山も見えるし……と思ったので、衝動的に逗子行きに乗って、逗子海岸で夕陽を眺めてハンバーガー食べてから帰宅したのでした。

車無しでも気軽にこういう突発プランが実行できるのが神奈川県に引っ越してきて良かったなと思うことのひとつです。

それではどちら様も楽しい休日を。

Travel神奈川

2023/01/22 (更新:2023/01/27)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

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