はじめてのドリアン……をビールを飲んだ後に食べてしまった(本当は良くないらしい)話
代々木公園で毎年開催されているタイフェスティバル。
熊本に住んでいた頃からずっと行きたい行きたいと思っていたのですが、先日ついに行くことができまして、様々なタイ料理と様々なアーティストのステージを2日間大いに楽しみました。
タイフェスでドリアンを発見
天気も良く暑い日で、タイ料理は唐辛子の効いたものも多いので、朝からシンハービールとチャーンビールを交互に買っては飲んでいたわけですが。
そろそろ食後のデザートが欲しい、ということで、フルーツを売っているエリアに行ってみると、ドリアンが売っているではありませんか!
あらためて説明するまでもなく、ドリアンといえば「強烈な異臭がする果物」として有名……しかしその味は「果物の王様」などと呼ばれるほどに美味だと言われる熱帯のフルーツです。
前々から食べてみたいと思っていたのですが、タイに行った時も台湾に行った時も機会がなく、日本でも普通に生活していたらまず見かけることもないので、結局ずっと未体験のままだった……あのドリアンが、ついに今、目の前に!
よし買おう、と思って屋台に近づくと何やら貼り紙が。
「ビールを飲んでいる人は食べてはいけません!」
……!?
なんということでしょう……。
ドリアンとビールの組み合わせは危険!?
一体全体どういうことかと、即座にiPhoneを取り出しGoogle検索すると、出てくる出てくる……確かにそういう情報が……
“ドリアンの成分とアルコールが体内で化学反応を起こして気体が発生するため内臓が膨らんで破裂してヤバい!”
“ドリアンはかなり高カロリーで甘いためアルコールの力も加わって血糖値が急上昇して体温も超上がってヤバい!”
“実際にそれで死んだ人もいる! ヤバい!”
“タイの保健省も警告を出している!”
などなど。
タイでは広く知られている話で、保健省が警告を出してるというのも事実のようです。なるほどこれは確かにヤバそう。
— กระทรวงสาธารณสุข (@pr_moph) April 27, 2019
ただ、調べていくと、
・医学的には因果関係は証明されていない
・死んだ人はもともと持病などがあり、それが原因になった可能性が高い
・少量なら問題なさそう
とのことで、それならまあ一切れくらい大丈夫だろうと。
意を決して購入〜
はじめてのドリアン実食
1カットで500円でした。丸ごと買うと4〜5,000円します。
臭いは確かに独特で、なんとなくガス燃料(都市ガス・プロパンガス)っぽい、でもそれなりに甘いフルーツらしさも漂っている不思議な感じ。個人的には全然平気なやつでした。
味は……メロン? いや、メロンクリーム?
王様と呼ばれるだけあって、納得の高級感ある濃厚な甘さ! なるほどー! なるほどー! と頭の中で長年の謎が解けていく感じの味わいでした。これは好きな人はハマるのわかりますね。
無事に食べ終えて、すぐにビールはさすがに怖いので、ココナッツウォーターを購入。
もうすっかり夏です。
おわりに
それにしてもタイフェスは楽しい。毎月やって欲しいくらい。
この手の世界文化系フェスは、食べ物もちゃんと値段相当のものが出てきて満足度高いイメージ。客層も日本の普通のお祭りとは違って、やはりそれなりに異文化への興味や理解のある人たちが中心になるので、大混雑している割には治安が良いのもポイント。みんな楽しそうでなによりです。
ドリアン食後も特に体が膨張したり破裂したり発熱したりすることもなく、最後はラープとソムタムとチキンとカオニャオにチャーンビールで締め。その後の経過も問題なし。めでたしめでたし。
また機会があれば、次はビール無しの万全の状態で食べてみたいと思います。
というわけで、ドリアンとビールの組み合わせには注意が必要らしい! でも少量なら大丈夫だった! ただし実行は自己責任で! という話でした。