【熊本】天草リップルランドに海とタコを求めて日帰りバス旅行

2018.02.22

8月の終わりに天草へ。

盆休みの振り替えで平日が休みになったので、普段しないようなことをしようと思い、青い海と白い砂浜とタコを求めて天草のリップルランドまでバスで行ってきました。

リップルランドとは、熊本県天草市の人気海水浴場である「四郎ヶ浜ビーチ」に隣接する「道の駅」とその周辺施設のこと。「四郎ヶ浜〜」よりも呼びやすいため、海水浴場も含めたあの辺一帯をリップルランドと呼ぶ人も多いイメージです。

なぜバスで行くのかといえば、現地でビールが飲めるから、に決まっています。
昼間から海辺でタコ料理とビール……まさに平日の休みにふさわしいプログラムと言えるでしょう。

熊本交通センターから快速あまくさ号に乗車

熊本市の交通センターから天草へは、産交バスの「快速あまくさ号」が1日18便出ていますが、その内リップルランド前の「下津江四郎ヶ浜ビーチ」バス停に停まるのは13便(残り5便は「超快速」なので小さなバス停はスルーされます)。1〜2時間に一本しかなく一つ逃すとスケジュールが大きく変わってしまうため要注意です。

例によってギリギリに家を出た結果、乗るつもりだった11:30発に見事に乗り損ねたので、次の13:00の便までスターバックスで避暑……。

現在熊本市の交通センターは再開発のためビルが撤去され、窓口と券売機のみの小さな仮施設で運用されています(2017年8月時点)。地下にあった食堂街も消えてしまいましたので、時間をつぶすには新市街〜下通アーケードまで移動しなくてはなりません。
まるで恐竜王国な現在の熊本交通センター

当初の予定では昼過ぎにリップルランドに着いてタコとビールの後、天草の中心部(本渡)の方まで移動してさらにウニとビールという計画でしたが、時間がずれたのでリップルランドのみのコースに変更です。

海辺の道をバスは行く

無事13:00発のバスに乗り出発。目的地までは約2時間5分。
熊本から宇土へと南下し、三角(みすみ)方面に向かう道に入ってしばらく進むと、あとはひたすら海沿いを走る道! 天気も最高です!

宇土市
宇土市を通過中

約1時間で三角を通過。ここから橋を渡って、いよいよ天草エリアへと入っていきます。

有名な「天草五橋」の1号橋の隣には新しい橋が建設中。お高いんでしょう? …Yes!

天草1号橋
高い! 天草1号橋

天草らしい海辺の風景が続きます。

松島郵便局前でトイレ休憩を挟んで、バスはほぼ定刻通りに下津江四郎ヶ浜ビーチに到着しました。

四郎ヶ浜ビーチに到着

四郎ヶ浜ビーチ
四郎ヶ浜ビーチ

来たのは約10年ぶり。砂浜も海の水も、変わらず綺麗です。
さすがに8月の終わりということで海水浴客はゼロ……と思いきや、水着女子グループ1組と男女混合グループ1組が、それぞれ楽しげなポーズで写真撮影を行ないながら普通に海に入ったりしていました。これがインスタグラムの力かっ! お強い。

波音を録音したり(フィールドレコーディング音源好きなので)、ビーチの端から端まで歩いたりした後、砂浜を出て右手の方へ歩くとそこは「ありあけオクトパーク」と呼ばれる広場。大きなタコの銅像があります。四郎ヶ浜での記念撮影の定番スポット。

ありあけタコ入道
無駄にリアル…「ありあけタコ入道」

タコは天草の主要特産物で、道沿いのあちこちにタコを凧状に開いて干している風景も名物となっています。
この大きなタコの銅像はやたらとリアルですが、隣には小さなマスコットキャラクター風の「多幸を祈るタコ」の石像もあります。

有明五多幸~祈りダコ
こちらは可愛い「祈りダコ」

タコのエリアを過ぎると今度は、聖母マリアの像と教会風の建物が。
天草の隠れキリシタンの歴史資料を展示した博物館「サンタマリア館」です。

サンタマリア館
サンタマリア館

ビーチのトロピカルなリゾート感と、のどかな漁村の空気と、キリスト教的な異国のエキゾ感が自然に溶け合う風景。それが天草。

再びタコがいるほうに戻ると白い石造りの歩道橋があり、これで道を挟んで向かいの道の駅「リップルランド」に行けるようになっています。
ここはギリシャかスペインか……。これも10年前から変わらない景色。

リップルランドとビーチを繋ぐ歩道橋
リップルランドとビーチを繋ぐ歩道橋

リップルランドでタコ天丼!

歩道橋を渡り、いよいよ食べるほうのタコです。
リップルランドの入り口横にはたこ焼き屋があり、入って右手が物産館、左手奥がレストランになっています。
レストランには家族連れが一組いるのみでとても静か。さすが平日の午後。

海が見える座席でビール
海が見える座席でビール

とりあえずビール、そしてタコ天丼をオーダー。
窓辺の席は景色も最高です。

タコ天丼は、天草名物のタコステーキを天ぷらにしたものがご飯に乗っています。
柔らかく香りの良いタコ!

リップルランドのタコ天丼
リップルランドのタコ天丼

至福の980円。

有明温泉さざなみの湯

リップルランドの魅力はタコだけではありません。なんと温泉もある!
外に出て、石段を登って行くと「有明温泉さざなみの湯」が見えてきます。

ふと見ると、さらに坂を登った先に謎の白い巨塔……というほどでもない塔が!
これは行ってみなくては、ということで、ちょっと寄り道して登ってみましたが、普通の小さな展望台でした。

リップルランドのシンボルタワー
リップルランドのシンボルタワー

温泉は入浴料が500円。
やはり爺さまたちが数名いるだけの、平日の午後の快適空間です。
泡風呂や電気風呂、そして海が見える露天風呂(しかし壁が高く、景色を見るには浴槽に浸からず立つしかないという少々惜しい設計)がありました。

帰りのバスは夕陽の時間に

四郎ヶ浜石碑

ゆっくりくつろいだ後は、帰りのバスの時間まで再び四郎ヶ浜ビーチを散策。
17時、さすがにもう人は誰もいなくなっています。

夕陽に椰子の木を重ねるとエンドレス・サマー感があふれますが、夏ももう終わり。

夕陽と椰子の木
サーフ感あふれる

バス停にもサウダーヂが漂います。

下津江四郎ヶ浜ビーチバス停
下津江四郎ヶ浜ビーチバス停

時間を過ぎてもバスが来ない(そもそも自動車がほとんど通ってない)のでこのまま終了かと思いましたが、10分ほど遅れて登場。
さらば天草、さよなら夏の日……。

時間的に、バスの窓からは海に沈む夕陽が見放題! 計画通りです。

天草の夕陽
沈みゆく夏
天草の黄昏
すっかり日が暮れました。天草2号橋のあたり。

20時過ぎに熊本交通センターに到着。

平日休みならではの恵みを存分に味わえた1日でした。バスで天草、手軽に非日常感が味わえておすすめです。

天草リップルランドにバスで行く方法まとめ

産交バス「快速あまくさ号」に乗ります。

熊本交通センター(6番のりば)から天草・下津江四郎ヶ浜ビーチまで片道¥1,930(約2時間5分)。
チケットや座席指定は必要ありません。Suica、PASMO等の交通系電子マネーも使えます。

県外からお越しの際は、熊本駅(2番のりば)から乗車することも可能です。

また、宿泊の場合は、2日間もしくは3日間、快速あまくさ号と天草市内の路線バスが乗り放題になる「あまくさ乗り放題きっぷ」というお得な乗車券もありますので要チェックです。

ちなみにJRでは天草まで行くことはできませんが、三角駅までJRで行って、そこから「船」で天草(本渡)まで行く、という方法があるらしく、どう考えても楽しそうなので、いつかやってみたいと思います。

à bientôt!

Travel熊本

2017/11/12 (更新:2018/02/22)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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