一人で日帰り熱海の旅 ~ 寿司と温泉と金目鯛

2020.11.01

コロナになって毎日毎週毎月があまりにも早く速い……

というわけでもはや秋も深まる今日この頃ですが、夏の話です。

どこにも行けずに終わってしまうのではないかと思われた2020年の夏。7月にGoToトラベルが始まって、少しずつ「旅行に行くこと自体は大丈夫そうだ」という空気も広がってきた8月の盆休み、温泉を求めて一人で熱海に行ってきたのでした。


はじめての熱海

隣の県に住んでいながら、熱海を訪れるのは今回が初めてです。遠い昔に青春18きっぷで旅をしていた時に通過した記憶だけありました。

踊り子号などの旅情あふれる系の電車は使わず、地味に普通電車で行くことに。電車に乗るのも数ヶ月ぶり。結果、ものすごく空いてました。

安心のスーパー・ソーシャル・ディスタンス。

昼過ぎに熱海駅に到着! 駅舎もさすが熱海、実に旅情あふれる……と思いきや、実に現代的な立派なビルでした。2016年に改築されたそうで、それ以前は大正時代風のレトロな駅舎だった模様。

熱海駅
熱海駅と足湯。

駅ビルの前に「家康の湯」という足湯がありましたが、「帰りの電車に乗る前に入ろう」と思い、一旦スルー(……したら、なんと営業が16:00までだった! 帰りに見たらお湯が空っぽでした。お気をつけて)。

まずは食事、と予習してきたお店に行ってみると、なんと営業時間外! それならば、と第2候補のお店に行ってみると、なんと営業時間外!

コロナの影響で営業時間が変わっており、ネット上の情報と違っているお店が結構あるようです。これは熱海に限らずですが、要注意ですね。

熱海サンビーチの賑わい

熱海の海
地形の曲線美。

仕方ないので先に海でも見ようと、歩いて熱海サンビーチへ。

今年は神奈川の海水浴場がオープンしなかったため、熱海のビーチに海水浴客が押し寄せて混み合っている、といったニュースも流れていましたが、果たしてその実態は……

曲がりくねった坂道をせっせと下っていくと、目の前に!

熱海サンビーチ
熱海サンビーチ

確かに賑わっています。

これぞ海水浴場という感じ。テントの多いこと。

熱海サンビーチ2
密です……というほどではないかも。

沖縄の海を見慣れてしまうと、本土の海はどうしても水も砂浜も色が暗く見えて、あまり感動できなくなってしまうのですが、熱海は「地形」の美しさで魅せてきますね。

熱海サンビーチ3
この「リゾート地」っぽさあふれる景観!

ビーチの隣は「熱海親水公園」として整備されており、散歩したり休憩したりできます。座れる場所も多くて良い雰囲気。

熱海親水公園
熱海親水公園

地中海のリゾート地をイメージした造りになっているとのこと。白い小舟たちが絵になります。

磯丸で美味い寿司

一休みしたら、再び食を求めて駅前の飲食店街のほうへ。熱海は坂が多くて徒歩移動はそれなりに体力を使います。

道の各所に、「熱海七湯」と呼ばれる熱海温泉の歴史において重要な源泉跡(入浴はできません)があったり。

熱海七湯「目の湯」
熱海七湯「目の湯」
熱海七湯「風呂の湯、水の湯」
熱海七湯「風呂の湯、水の湯」

歩いて歩いて、平和通りというアーケードに到着。

平和通り名店街
平和通り名店街

入り口近くの「磯丸」という寿司屋さんが開いていたので、入ってみることにしました。

「するが握り」というセットをいただき。

磯丸 するが握り
するが握り

美味かった! 特に穴子! そしてウニ!

きれいな店内で一人でも入りやすいカジュアルな雰囲気。お値段も手頃で良かったです。

日航亭大湯で熱い温泉

日航亭大湯
日航亭大湯

いよいよ温泉へ。

せっかくなので熱海ならではの、歴史を感じられるような温泉に行きたいと思い、予習を重ねて見つけたのが「日航亭大湯」。

その昔、徳川家康が熱海に湯治に訪れたときに入ったとされる、由緒ある昔ながらの温泉らしい……。

平和通りから再び歩いて歩いてたどり着きました。建物も素晴らしくレトロ。周辺の雰囲気も良い良い。

内湯と露天風呂だけのシンプルな造りで、源泉かけ流しのお湯はかなりの熱さ! 訪れた日は30度を超える真夏日だったので暑くて熱くて、湯から上がって水シャワーを浴びるのが気持ちよく……冷えたらまた湯に浸かって。

良い湯でした。

中庭に面した縁側のある畳の休憩室も最高でした。また行こう。

ばんばん食堂で金目鯛の姿煮

夕暮れ時の熱海サンビーチ
すっかり日が暮れた熱海サンビーチ。

熱海といえば金目鯛の煮付けが有名らしい……しかし先ほど寿司を食べたばかりでまだ入らない……というわけで、ふたたび海へ。

日が暮れるまで海辺を散歩して食欲を高め、暗くなってきたところでそろそろ帰りモード。

サンビーチから熱海駅への近道
サンビーチから熱海駅への近道はこの階段。

いざ金目鯛! と、昼間にランチタイム営業終了してて入りそこねたお店を再訪してみると、なんと営業時間外! それならばと、第2候補のお店に行ってみると、なんと営業時間外!

なんということでしょう。熱海の夜は早いのか……否、すべてはコロナのせいに違いない……。どうしたものかとGoogleマップを探ったところ、熱海駅のラスカ(駅ビル)内のレストランは遅くまで開いている模様。

せっかくなら熱海らしい老舗的なお店に行きたいところでしたが、こうなっては仕方がないので、おとなしくGoogle先生の指示に従い駅ビルへ。

「ばんばん食堂」というレストランの店頭メニューに金目鯛を発見したので即座に入店しました。

ばんばん食堂
ばんばん食堂

駅ビル内ということもあって雰囲気はファミレスチェーンのような感じですが、伊東の干物卸問屋さんが経営するお店のようです。

迷わず「金目鯛姿煮定食」を注文! 金目鯛の何が良いかって、顔が良い。目ヂカラの強さが魅力。なので顔も楽しめる姿煮は高ポイントです。

ばんばん食堂・金目鯛姿煮定食
金目鯛姿煮定食

甘辛濃いめでご飯に合う味付けでした。刺し身も茶碗蒸しも付いてるのが嬉しい。

店内も静かで快適。手頃なお値段で期待以上に満足できました。

帰りも普通電車でゆっくり。

以上、一人日帰り熱海の旅でした。

旅のまとめ

熱海の夕景
熱海の夕景

海見て温泉入って食事して帰ってきただけでしたが、楽しい日帰り旅行でした。

熱海、良いですね。隣の県に住んでいながら、同じく隣の東京都にはよく行くのに、静岡県はまったくの未踏の地だったので、これから開拓していきたいと思います。

普段沖縄ばかり行ってるので、旅行といえば飛行機ではるばる海をこえて数時間、みたいなイメージになってしまっていましたが、電車で手軽に、こんないかにもリゾート地っぽい雰囲気の場所に行けるとは嬉しい新発見です。

また次は宿泊でゆっくり行きたいところ。

新しい旅のかたち、とか、マイクロツーリズム、とか、新しい概念が次々と生まれていますが、しっかり対策しつつ、いつもお世話になっている観光地、そして観光業のため、できることをやっていきましょうね。

Travel

2020/10/31 (更新:2020/11/01)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

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