「山羊料理さかえ」至福の沖縄時間と山羊汁の味~沖縄小旅行2017 番外編

2018.02.22

ずっと気になっていた沖縄の山羊料理の有名店「さかえ」に行ってきました。
予想外の楽しさと期待を超える美味しさ。そして沖縄らしいゆったりとした時間の流れる、それはそれは素敵なお店でした。

山羊料理(山羊汁)との出会い、「さかえ」を知ったきっかけから、レトルトでの予習、念願の初訪問までのレポートをお届けします。

プロローグ~山羊汁との出会い

沖縄には山羊汁(やぎじる/ヒージャーじる)という郷土料理がある、と知ったのはいつのことだったでしょう。

もともとは祝い事の時に出されるようなおめでたい料理だそうで、沖縄を代表する滋養食、スタミナ料理として食べられているとのこと。

その存在を知ってからというもの、沖縄好きとして一度は体験しておかなくてはならぬ……と思いながらも、情報を調べるとどれを見ても「野生の味」「強烈な獣のにおい」「初心者にはハードル高すぎ」的なことが書いてあり、なかなか手を出せずにいたのでした。

その山羊汁の有名店が那覇市牧志にある「山羊料理さかえ」。

山羊料理さかえ
山羊料理さかえ

さかえの山羊汁は新鮮な良い肉だから独特のくせがなくて美味しい、という情報も見かけたので、行くならここだ! と、去年の春に一人で沖縄を訪れた際に一度店の前まで行ってはみたものの、外観がこれまた「初心者にはハードル高すぎ」な雰囲気だったので結局あきらめ……。
いざ一人で入れたとしても、とても食べきれないものだった場合を考えると大変ですからね……。

そしてまた1年が過ぎ……今年の5月に沖縄に来た際に、見つけてしまったのです。

山羊汁の「レトルト」を!

オキハムの山羊汁
沖縄食材の神メーカーことオキハムの「山羊汁」

これで予習ができる……! 意を決して買って帰り、いざ試食!

現地では匂い消しに「フーチバー」と呼ばれるヨモギを入れて一緒に食べると聞いたので、ヨモギを買って……と思いましたが、こっちのスーパーには売ってないしその辺に生えてるのを取ってくるのも怖いので、なんとなく似てそうな春菊を入れてみました。

レトルトの山羊汁を試食!
レトルトの山羊汁を試食!

……おや? 意外といけるのではないか?

なんとなく自分が予想していたのはどちらかというと家畜系のフレイヴァーだったのですが、実際はもっとストレートに動物の油! 肉! という感じの香り。かなりオイリーなので、確かに無理な人は無理だろうなと納得です。骨も満載。

個人的には全然「あり」でした。

塩味も濃くて謎にテンション上がる味。飲んだ後に食べたくなる、というのがよくわかります。

これで食べられることはわかった! 次こそは店で本場の山羊汁を……!

というわけで、あれから4か月。9月に沖縄に行った際に、ついに行くことができました。念願の「さかえ」レポートです。

いざ「さかえ」へ!

国際通りを市役所側から牧志駅の方向にずっと歩いていき、ドンキホーテを過ぎて桜坂の交差点も過ぎて、牧志交番の角で右折して小さな路地へ。
「竜宮通り」と書かれた看板をくぐると右手に賑やかな屋台村があり、その向かい側に「山羊料理さかえ」があります。

竜宮通り
竜宮通り

雰囲気ありすぎる入り口。

さかえに到着!
さかえに到着!

店内はカウンター1列に小さな二人掛けテーブル2つ、奥に座敷が二部屋。ほぼ満席で賑わっていました。

入ってすぐにわかる「いい店」感。

とにかくお店のねーねー(お姉さん)が超元気でしゃべり好きでサービス精神旺盛すぎ!
常連さんたちも一緒に盛り上がりつつ、新規にも優しいオープンな空気。
笑いが絶えない店内は謎の一体感で、これはもうちょっとしたライブ。

山羊刺しは初めてでも安心の美味しさ

さかえの「山羊刺し」
山羊刺し

まずはビール、そして山羊刺し。

山羊刺しはその名の通り、山羊肉の刺身!

……と聞くと、山羊汁よりさらにハードル高そうな気もしますが、実はこれがすごく食べやすくて美味しいのです。山羊汁は無理だけど山羊刺しはいける、という人も多いそう。
おろし生姜と醤油でいただきます。

注文の合間に、様々な沖縄おすすめスポット情報を教えてくれるねーねー。次から次にチラシと写真が出てきます(笑)。
行きたい場所が増える増える……!

さらにはメニューにない料理をサービスで作って出してくれたり……それがまた美味い。

レタスとシーチキンの炒めもの
レタスとシーチキンの炒めもの

そんなフリーダム状態なので、注文したものがなかなか出てきませんが、みんなわかってて気にせずゆっくり(時折催促のツッコミ入れつつ)楽しんでる感じ。

平和すぎる……良い時間。

泡盛を一杯。

色んな泡盛が並んでいます
色んな泡盛が並んでいます

さかえの山羊汁は幸せの味

夜も更けてきたところで、いよいよ山羊汁を注文。

さかえの山羊汁
念願のさかえの山羊汁

これだこれだ、この匂い! 予習した時の記憶がよみがえります。

そしてやはり、さかえの山羊汁は食べやすく美味しかった! 噂は本当でした。

肉の柔らかさ! 濃い目のスープ! 身体に染み込むような塩味! 満足!

店内デコレーションその2
平和な夜も更けて…

来てよかった……楽しかった……幸せな時間をありがとう……。素晴らしいライブを観た後のような気分になりながら、お店を後にしました。

まとめ

以上、念願の山羊料理さかえに行った話でした。

とにかく元気になれるお店なので、気になった方は是非! 山羊刺し、山羊汁、チャレンジしてみてください。ハマる人はきっとハマるはず。
(一緒に行った友人は、山羊刺しは最高! 山羊汁は食べられないことはないけど……という感想だったので、やはりそれなりに人を選ぶ味ではある模様。)
山羊料理以外の沖縄らしいメニューもいろいろあり、泡盛も充実しています。

ただし、時間に余裕のない方や、とにかくすぐに食べたい方、独りで静かに飲みたい方には不向きかと思いますのでご注意を。

ゆっくり時間のある時に行くのがおすすめです。

山羊汁初挑戦でいきなりお店に行くのが不安な方は、オキハムのレトルトで予習しましょう。

Food行った店Travel沖縄

2017/12/11 (更新:2018/02/22)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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