ひとり「江の島」日帰り旅行

2021.08.01

関東に引っ越してきて3年目にして初めて、江の島に行ってきました。

ときは2021年4月、ちょうど緊急事態宣言が明けて暖かくなったタイミングでしたが、まだまだ自分の好きな沖縄の離島には行けない……ということで、ひとまず近くの島に行ってみようと思ったのでした。

九州出身の自分にとって、江の島といえば勝手になんとなく「チャラい若者が集まるスポット」というイメージがずっとあり、これまで近寄ることがなかったのでしたが、そもそもは由緒ある歴史的なスポットのはず。

予習したところ、神社があり、洞窟があり、海鮮が食べられる……よし行こうと。

カップル向けデートスポットのイメージも強いですが、時代はソーシャルディスタンスなので気にせず一人で向かいます。

結論としては非常に楽しかったので、「一人で行って楽しめるのだろうか?」と不安に思っている人はぜひ参考にしてみてください。


鎌倉駅から江ノ電で江ノ島駅へ

江ノ島電鉄・江ノ島駅
江ノ島駅

横浜方面から江の島に行くには、JR東海道線で藤沢まで行ってから小田急で片瀬江ノ島駅に向かうのが最速のようです。しかし江の島には通称「えのでん」こと「江ノ島電鉄」という路線が通っており、鎌倉駅のほうから江の島に向かうと車窓から海が見えて最高らしい。というわけで、それに乗るためにまずは鎌倉へ。

江ノ電に乗り換えて市街地を抜けると、稲村ヶ崎から七里ヶ浜、鎌倉高校前、腰越までの区間で海が見えます(混んでいたので写真は無し)。

そして江ノ島駅に到着。

駅から江の島への道沿いにはいかにも観光地らしいお店が立ち並び、ここからすでに楽しい雰囲気です。

江の島上陸! 江島神社へ

江の島弁天橋を渡って江の島へ
それにしても天気が良すぎる。

海側に出て、そこから「江の島弁天橋」という歩行者専用の橋で江の島へと渡ります(車の場合は隣の「江の島大橋」で)。長さは389mとのこと。景色が良いのであっという間。

江ノ島に上陸! そのまま直進すると、緩やかな坂道沿いに駅前以上にいかにも観光地らしいお店が立ち並んでいます。

海鮮の良い香りが漂ってきて気になりますが、まずは江島神社(「えしま」ではなくこれで「えのしまじんじゃ」と読む)へ。

江島神社
江島神社

鳥居の手前には琵琶の形の看板があります。江島神社はもともと弁財天が祀られていた神社とのことで、音楽好きとしても高ポイント。楽器持ってますからね。

鳥居を抜けて、石段をひたすら登っていきます。ちょっとした山登りで夏場はつらそう。しかし振り返ると見事な景色。

江島神社石段からの景色
石段からの景色。東浜が見えます。

登りきったところにある立派な社が、江島神社の辺津宮(へつみや)。

江島神社・辺津宮
江島神社・辺津宮

そういえば年末年始どこにも行けなかったので、気づけばこれが初詣です。せっかくなのでおみくじ購入。

そこから少し歩いたところにあるのが江島神社の中津宮(なかつみや)。朱色が鮮やかでこちらも立派。

江島神社・中津宮
江島神社・中津宮

絶景散策

広場

神社の次は散策です。中津宮から歩いてすぐの広場に、展望デッキがあります。

広場の周りにはカフェやたこせんべいのお店があり、外のテーブルで食事をしている人も多く賑わっていました。

江ノ島シーキャンドルと椰子の木
江ノ島シーキャンドル

江の島のシンボル的なシーキャンドル(江の島展望灯台)もそこからすぐです。上が展望台になっていますが、高所恐怖症だし混んでそうだし……そして既に十分景色は良いので今回はスルー。

そこからずっと島の西側まで遊歩道(というか本来は神社の参道ですかね)が整備されています。道沿いには飲食店やお土産屋さんが並んでいい雰囲気。

少し進んだところで海側の視界がぱっと開けて……絶景出現!

江の島・山ふたつ
山ふたつ

「山ふたつ」と呼ばれる場所らしく、切り立った崖に挟まれて青い海! そして謎の廃墟……! トンビが空を舞っているのも絵になります。ここでしばらく景色を堪能。

ふたたび道を進んでお店が並んだエリアを抜けると、江島神社の奥津宮(おくつのみや)があります。先の2つに比べるとこじんまりとして風情あふれる雰囲気。

江島神社・奥津宮
江島神社・奥津宮

そのとなりには龍宮(わだつみのみや)。龍の像が上に乗ったインパクトのある神社です。パワースポットとして人気のようで行列になっていました。

龍宮(わだつみのみや)
龍宮(わだつみのみや)

海と洞窟(江の島岩屋)

稚児ヶ淵

島の西の端まで来たら、かなり急な石段を降りていよいよ海へ! 稚児ヶ淵という岩場の海岸が広がっています。

広々とした岩棚に打ち寄せる波。迫力もあって良い景色。

さらに遊歩道を南側へと進んでいくと、江の島岩屋という洞窟があります。

江の島岩屋への遊歩道
江の島岩屋への遊歩道

観覧は有料で、中には歴史資料の掲示や龍神の像などがあってちょっとしたアトラクションになっていました。

洞窟周辺の地形も独特で楽しい。

江の島岩屋周辺の岩
とにかく岩と崖が凄い。

魚見亭の絶景テラスで生しらす丼

魚見亭
魚見亭

歩き疲れたところでそろそろ昼食。事前に予習しておいた「魚見亭」というお店へ向かいます。さっき降りてきた石段を戻って一番上にあるのが魚見亭。海を見渡せる絶景のテラス席があるとのことでチェックしていたのです。

しかしさすがは人気店、名前と人数と希望の席を書いて待つシステムですが、かなり待ちました。14時過ぎの受付で40分くらい待ったでしょうか(屋内席でよければそれほど待たずに座れるようです)。

そしてついに念願のテラス席へ!

眼下に広がる海! 高い!

魚見亭から見下ろす景色
目の前の景色はこんな感じ。

高所恐怖症には完全に険しいロケーションですが、それを上回る爽快感でなんとか耐えられます。

江の島ビールとしらす丼を注文しました。

魚見亭のしらす丼
生しらすと釜揚げしらすのハーフ丼。

最高では。そして味噌汁が美味い(カニ入り)。

景色も味も大満足でした。他のメニューも気になるのでまた来よう。

中村屋本店茶房で海苔羊羹

中村屋本店茶房

食後のコーヒーを求めて歩いていると、気になるメニューを発見! その名は「海苔羊羹」!

江の島名物のひとつに「青海苔が入った羊羹」というものがあるらしい……気になりすぎる。

というわけで、江の島の老舗和菓子屋である「中村屋羊羹店」の喫茶店「中村屋本店茶房」に入ってみました。

ホットコーヒーと海苔羊羹のセットを注文。

海苔羊羹
これが! 海苔羊羹

海苔羊羹、たしかに海苔の香りで不思議な美味しさ。これは……良いかもしれない。

江の島天然温泉でゆっくり

江の島天然温泉
江の島天然温泉

来たときとは違う島の北側へと出るコースを歩いて神社のほうへと戻ってきました。

すっかり歩き疲れたということで、旅の最後はやっぱり温泉です。

最初に橋を渡ってきた場所からすぐ右手に「江の島天然温泉」(江の島アイランドスパ)という施設があります。そこで日帰り入浴が可能!

観光地価格でちょっとお高めですが、きれいな設備に海と富士山が見渡せる大浴場とサウナもありで、十分満足できる感じ。

値段の高さもあってか全く混んでおらず静かで快適だったのもよいところ。

施設内にはレストランや屋外のプールなどもあり、ここでゆっくり過ごすのも良さげです。

お土産にあさひ本店のたこせんべい

あさひ本店のたこせんべい

最後にふたたびお店が並ぶエリアへ。江の島のお菓子といえば「たこせんべい」も有名らしいので買って帰ることにします。

大きな丸いたこせんべいを食べ歩きするのが定番のようですが、さすがに一人でそれやるのは少々厳しいので、箱入りの小さいカットタイプを購入。

口の中の水分を吸い取られる系の食感ですが、ついつい止まらなくなる感じの美味しさです。

夜景を眺めて帰る

夕暮れ時の江の島

夕暮れ時の雰囲気良すぎる風景を眺めながら、江の島弁天橋を渡って島を離れます。

帰りはせっかくなので、江ノ電の江ノ島駅ではなく小田急の片瀬江ノ島駅から帰ることにしましょう。橋を渡って、左折してすぐのところに……

片瀬江ノ島駅
片瀬江ノ島駅

ってなんだこれは! 衝撃的なピンク色に輝く城……ではなく駅が現れて思わず笑ってしまいました。これが片瀬江ノ島駅。強い。

そこから3~40分ほどで横浜へ。速い。

想像以上に充実して楽しめた一日でした。江の島、いいね。

まとめ

以上、初めての江の島ひとり日帰り旅のレポートでした。

「チャラい若者が集まるスポット」という当初のイメージは見事に覆され、神社と山登りと崖と岩と波しぶきと洞窟と海鮮と羊羹と温泉の島、という認識にアップデートされました。1日でこれだけいろいろ楽しめるのは凄い。

気になるお店もまだまだあるので、他にもいろんな楽しみ方ができそうです。また行こう。

注意ポイントとしては、坂道と石段が多くてとにかく歩くので、履物と暑さ対策にはお気をつけて。

参考になれば幸いです。

それでは、どちら様も良い休日を。

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2021/07/31 (更新:2021/08/01)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

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