横浜中華街で麺にするなら「杜記」の刀削麺がおすすめ
2020.01.23
先日、横浜の赤レンガ倉庫でとあるイベントを観た帰り、久しぶりに中華街で何か食べていこうと思いつき、みなとみらい線で向かいました。
夕暮れ時の中華街も良い雰囲気。
四川料理と刀削麺の店「杜記」
イベント帰りはやっぱり麺(なんとなく)ということで、目指すは「杜記(とき)」。台南小路という中華街の中でもちょっと奥に入った細い通りにあるお店です。台湾料理の店が並ぶエリアですが、杜記は「創作四川料理」と「刀削麺」の専門店。
四川(しせん)料理というのは、中華料理の中でも香辛料が強めでとにかく辛い味付けが特徴の、中国内陸部・四川省発祥の料理。
刀削麺(とうしょうめん/ダオシャオミェン)とは、麺の元になる生地のかたまりを専用の刀で削ぎ落として作られる麺のこと。その作り方によって独特の形状と食感が生まれます。
杜記の店内はカウンターがあって奥にテーブル席という造り。結構狭くて時間帯によってはかなり混んでいます。
店員さんも中国人で、調理場とのやり取りはALL中国語ですが、案内や注文は日本語で受けてくれるのでご安心を。
牛肉麺を食べようと思っていましたが、メニューに「期間限定」と書かれた「水煮羊肉麺」の写真が見るからに最高の予感だったので、こちらを注文。
出てきたのはこちら。
薄切りのラム肉が大量! 唐辛子のかけらが浮かぶ赤いスープ! 新鮮なパクチー!
柔らかいラム肉がスープとよく絡んで超美味い……これは大正解! 刀削麺のもっちり食感も辛さとのバランスがちょうど良い。
杜記の刀削麺は量もしっかりあるので(日本の普通の店の大盛りくらいの量)、ゆっくりじっくり味わえます(青島ビールもありますよ)。
大満足して帰れました。
横浜中華街で麺が食べたくなったら杜記の刀削麺、ぜひお試しください。
牛肉麺も美味しいです。
刀削麺以外の単品メニューもいろいろあります。噂によると「魚の水煮」も最高らしい……気になりますね。
辛い辛いと言われる四川料理ですが、決して鬼のような激辛ではなく、それ以上に旨味と香りが素晴らしいので、よっぽど辛いの苦手な人じゃなければ多分大丈夫……のはず。
杜記への行き方
杜記は中華街の中でもかなり目立たない場所にあるので、もっともわかりやすいと思われるルートで説明します。
みなとみらい線、元町・中華街駅の1番出口(山下公園口)から地上に出ると、横断歩道を渡った向かいに中華街の東門(朝陽門)が見えます。
そこから入ってそのまま人が多いほう(中華街大通り・交番の左側)の通りを進んでいきます。
右に薬局、左に崎陽軒があるところまで来たら左に曲がり、香港路という通りに入ります。
まっすぐ進んで「保昌」と「四川菜館」という店の緑の看板が見えたらその手前を左折。細い通りを5mほど進むと、杜記に到着です。
MAP・店舗情報
杜記
- 〒231-0023 神奈川県横浜市中区山下町138-14
- TEL 045-226-1090
- 営業時間 11:00~21:30
余談
注文のときに店員さんが「パクチー入れて大丈夫ですか?」と確認してくれるのですが、かつては日本でパクチーといえばタイ料理の用語で、中華の世界では「シャンツァイ(香菜)」と呼ぶのが一般的だったはず。今や中国人の店員さんも「香菜=日本ではパクチー」と認識しているのかと考えると、日本における外来語の普及から定着までの変化と扱いの難しさ、さらにそれを外国人が学んで使いこなすのは本当に凄いことだなと、謎の感慨とリスペクトを感じました。
というわけで、杜記の刀削麺、おすすめです。