【台湾グルメ】ついに胡椒餅の時代が来るかもしれない
台湾の夜市などで売られている屋台グルメの定番のひとつに「胡椒餅(こしょうもち / フージャオビン)」というものがあります。
手のひらサイズで丸い、硬めのパンのような生地に、スパイスの効いた豚肉とネギがぎっしり詰まっていてとても美味いのですが、日本での知名度はまだそれほど高くありません。
もともとは中国福建省・福州市が発祥で、福州からの移民によって台湾に持ち込まれてストリートフードとして広まったものだそうです。
胡椒餅 – Wikipedia
胡椒餅との出会い
自分は初めて台湾に行った時に、有名な士林夜市の屋台で胡椒餅を知りました。安くて美味くてコンパクトなのに食べごたえあり、手持ちでいけるので食べ歩きにもぴったり、これはいいぞ、覚えておこう、と。
それから何かあるたびに思い出しては、日本で買えるところはないのかと調べたりするわけですが、これがもう全然見つからないのです。タピオカブームがあり、ルーロー飯や鶏排、豆花、麺線などなど、さまざまな台湾グルメが日本でも広く知られるようになってきましたが、胡椒餅を売ってる店は全然増えない!
なんでかね?
理由を考えてみると、そういえば胡椒餅って、作っている様子を見るとわかりますが、特殊な筒状の石窯みたいなやつで焼くんですよね。結構大掛かりな感じで。なので、専用の道具と技術がないと、なかなか作るのが難しいのかもしれません。
横浜中華街で発見
そんな中、日本で数少ない胡椒餅を売っている店が横浜中華街にありました。それが王府井(ワンフーチン)2号店。かつて熊本に住んでいた自分は、仕事で横浜を訪れるたびに立ち寄っては買うようになります。テイクアウトして山下町公園のベンチで食べたり、お店の2階がイートインスペースになっていたので台湾ビールと一緒に楽しんだり。
そしてその後、縁あって横浜市に引っ越すことになり、これでいつでも好きな時に胡椒餅が食べられる! と思っていたら……2020年のコロナ禍に、王府井2号店が閉店してしまうのでした。
なんということだ、これから何を食べて生きればいいのか……。横浜中華街には台湾系のお店も多くありますが、それでもやはり胡椒餅を売っている店は全然見当たらず。
困った困ったと禁断症状に悩まされながら時は流れて2021年のある日、緊急事態宣言が開けた記念に久々に中華街を訪れてみると、なにやら新しいお店……ふと見ると店頭メニューに「胡椒餅」の文字が!
店名は「王府井台湾美食」……! それはまさしく王府井による台湾屋台グルメのテイクアウトに特化した新店でした。時代のニーズに合わせて生まれ変わったということでしょう。さっそく購入しました。これで一安心です。
しかも胡椒餅を一押しメニューとして展開している様子で、これは本気を感じる……! お店の場所も以前より目立つ位置になったし、ついに胡椒餅、ブレイクするのではないかと。
時代は動き出す
さらなる兆しもありました。
数年前より不定期的に東京タワー下の広場で開催されている「東京タワー台湾祭」。台湾のグルメや物産品が大集結する楽しいイベントですが、2021年12月に開催された回にて、ついに胡椒餅がメニューに初登場したのです!
\胡椒餅・大腸包小腸/
ご要望の多かった2メニューが登場!
試行錯誤を繰り返し、美味しい胡椒餅が遂に販売開始です。
台湾ライスドッグ、大腸包小腸は毎日数量限定の販売となります。台湾祭の新メニュー、是非お試しください!#台湾祭 #胡椒餅 #大腸包小腸 pic.twitter.com/ysoCrIPW5h
— 台湾祭 (@TaiwanMatsuri) December 4, 2021
当然買いに行きました。屋外で台湾ビールとともに味わう胡椒餅……完全に最高です。ああ台湾行きたい。
そして2022年。
コンビニのミニストップから台湾をテーマにした食品がいくつか発売されるとのニュースがあり、その中に「胡椒餅風パン」というものがあるではありませんか! これは完全に波が来ている!
というわけで先日無事に購入。やはり名前のとおり、あくまで胡椒餅「風」の「パン」でしたが、見た目はなかなかにそれっぽく、中身の豚肉もしっかりスパイスが効いて良い味でした。もっとぎっしり詰まってて欲しい気はしましたが、値段考えれば全然ありです。お得。
まとめ
以上、ついに胡椒餅の時代がやって来るかもしれない、それはとても熱い、という話でした。
胡椒餅推しの同志の皆さまは期待して備えましょう。
食べたことないけど気になってきたという方は是非お早めにチェックを。胡椒餅はいいぞ。
こういったしょうもない内容のブログを今年は増やしていきたい、などと思いながら、早くも1月が終わろうとしています。ああ台湾行きたい。