下地島に泊まってみた ~ さしばの里、下地島コーラルホテルで静かすぎる夜

2020.12.01

みやこ下地島空港の営業開始により注目を集める下地島(しもじしま)。下地島は面積の大部分が空港と畑で占められており、いわゆる集落のようなエリアはありません。

しかしそんな下地島にも宿泊できる場所があります。

夜になると波の音と風の音と鳥と虫の声しか聞こえないような静かな静かな島なので、日常を忘れて心穏やかに過ごすには最適! ということで8月に行って1泊してきました。

記事内の情報は2019年8月時点のものです。実際に訪れる際は最新の情報もあわせてご確認ください。


下地島コーラルホテル

下地島コーラルホテル看板

今回泊まったのは下地島にある数少ないホテルのうちの一つ「下地島コーラルホテル」。

さしばの里」という広い施設の中にあるホテルで、ビジネスホテル並みのお手頃価格で泊まれるのが魅力となっています。

「さしば」とは秋から冬にかけて下地島・伊良部島にやって来る渡り鳥。となりの伊良部島にはさしばの姿を模した展望台や滑り台があるなど、地域を象徴する鳥として愛されているようです。

さしばの里にはホテルのほか、コテージやレストラン、コインランドリー、野球場やテニスコート、さらには賃貸のアパートまでがあり、長期滞在も可能。

さしばの里入口
さしばの里

今回は一泊のみで夕方から翌朝までを過ごしただけでしたが、美しい自然に囲まれた下地島の雰囲気はしっかりと味わえました。

宮古島市街地からタクシーで20分

タクシーで伊良部大橋を渡る

前日は伊良部島のホテルに宿泊し、朝からバスで宮古島に移動。レンタルバイクを借りて宮古島の東側エリアをめぐり、夕方に市街地へ戻ってきてパイナガマビーチで一休みしてから、タクシーを拾って下地島のホテルまで移動しました。

パイナガマビーチから下地島コーラルホテルまでタクシーで約20分、料金は2,600円くらい。運転手さんが話好きな人で、おすすめのそば屋とか食堂とか宮古の昔の話とか、いろいろ教えてもらいました。感謝感謝。

ちなみにバスの場合は、最寄りの伊良部島の国仲公民館前バス停まで共和バスに乗ってきて、そこから徒歩15分くらい。わりと大変です。

下地島空港から行く場合は、タクシーで3~4分、直接徒歩の場合は20分くらいの距離になります。

旧ANA乗員宿舎を利用したホテル

下地島コーラルホテル外観

下地島コーラルホテルの特徴は、もともとANAの乗員宿舎だった建物をリニューアルしてホテルにしてあること。

下地島空港は数年前までパイロットの訓練飛行場として使われていたことで知られていますが、まさにその当時の宿舎がここだったわけですね。

そんなわけで、建物内のいろんなところに、その名残を見ることができます。

廊下にはANAのポスターが貼ってあったり。

下地島コーラルホテルANAのポスター
90年代のキャッチコピーだそうです。時代を感じる。

チェックインも、ホテルのカウンターというよりは公共施設の「受付」といった感じ。広く長い廊下には、どことなく「少年自然の家」的な雰囲気も漂っています。

下地島コーラルホテル廊下

部屋も普通のビジネスホテルに比べるとかなり広々。

下地島コーラルホテルのシングルルーム

一休みしてから、ホテルのすぐ隣にあるレストラン「食事処さしば」へと夕食に向かいます。

食事処さしば

食事処さしば

ホテルから「食事処さしば」へは渡り廊下的な通路で繋がっており、外に出なくても直接行くことができます。

食事処さしばへの渡り廊下
雰囲気あってなかなか楽しい渡り廊下。

店内は天井の高い造りで、テーブルごとに仕切りがあり半個室のようになっているのが良い感じ。

島豆腐サラダと、宮古そばのイカスミペペロンチーノをいただきました。

島豆腐サラダ
島豆腐サラダ。健康的!
宮古そばのイカスミペペロンチーノ
宮古そばのイカスミペペロンチーノ。美味い。

そのほか定番の居酒屋メニューや、ハンバーグなどしっかりがっつり食べられそうな料理も揃っていました。

翌朝の朝食もこちらでいただくことになります。朝食は決まったメニューをセルフで順番に取っていく給食のようなシステム。これも宿舎時代の名残っぽいですね。

食事処さしばの朝食
朝食!

定番和食で落ち着くラインナップ。

外から差す光が眩しい、自然あふれる島の朝です。

下地島空港まで徒歩20分

下地島空港への道

帰りの飛行機は下地島空港発の成田行き。空港でゆっくりしたかったので、少し早めにチェックアウトして出発。

空港まで1.7kmとのことで、全然歩いていける距離だなと思って歩いて向かいましたが……朝とは言えさすがは8月の宮古、当たり前に暑かったです。タクシー呼べばよかった……

しかし徒歩だと風景をゆっくり見て写真撮ったりできるのがよいところ。

下地島空港入口
下地島空港入口

空港でTシャツ買って着替えて(下地島空港はトイレに更衣室があるので便利)、リゾート感あふれる下地島空港をゆっくり楽しんで帰りました。

旅のまとめ

というわけで、下地島のさしばの里、下地島コーラルホテルに泊まった話でした。

自然豊かで静かな下地島の魅力に浸れる宿で、旧乗員宿舎という独特の雰囲気も含めて非日常の時間が楽しめました。

海からは少し離れるため、波の音に癒やされる……みたいな雰囲気は残念ながらありませんが、自転車であれば佐和田の浜や17ENDなどの海にもすぐ行ける距離です。

自転車は受付でレンタルを行っているようでした。となりの伊良部島には商店や食堂も充実してるので、連泊して昼間は周辺をサイクリングでめぐるのは良さそうですね。

雰囲気もホテルというよりあくまで「休暇施設」といった感じなので、その辺は割り切って利用しましょう。

宿舎だったこともありシングルルームが中心で、基本一人旅向けな雰囲気ですが、一応ツインルームもあるようです。ファミリーやグループの場合はコテージに泊まるのが楽しげ。

参考になれば幸いです。

また、下地島にあるもう一つのホテル「てぃだの郷」は、佐和田の浜に面した完全海沿いロケーションなので、いつかはそこも泊まってみたいところ。

ではでは皆さまもよい旅を。

Travel沖縄宮古島

2019/11/29 (更新:2020/12/01)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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