【那覇市】ライブハウス島唄でネーネーズのステージを観る【2年ぶり2回目】
2019.11.25
那覇の国際通りにある「ライブハウス島唄」は、ライブを観ながら沖縄料理を楽しめるお店です。
2年前にここで初めてネーネーズのステージを観て、それはそれは楽しかったのでまた行きたいと思っていたのですが、今回久しぶりに那覇宿泊で時間があったので行ってきました。
いわゆる「民謡居酒屋」的なお店とはちょっと違っていて、もっとじっくりと沖縄音楽のライブをメインに楽しみながら過ごせます。
前回とはメンバーが完全に入れ替わっていたのは驚きましたが、現メンバーも本当に素晴らしくて……もう最高だった!
というわけで、軽くレポート。
「ライブハウス島唄」とは
沖縄を代表する民謡歌手の知名定男氏が手掛ける「ライブ&沖縄料理」のお店で、もともと沖縄市で経営していた「島唄」が、1995年に「ライブハウス島唄」となり宜野湾市にて新装オープン。その後2007年に那覇市の国際通りに移転して現在に至る、という、長い歴史のあるお店です。
知名定男氏がプロデュースするグループ「ネーネーズ」を中心に、様々な沖縄のアーティストが出演し、本格的な沖縄音楽のステージが楽しめるお店として人気を集めています。
現在の店舗は国際通りのおみやげ屋さん「おきなわ屋本店」の3階にあります。
民謡居酒屋とは何が違う?
国際通りには民謡ライブをやっているお店、いわゆる民謡居酒屋が数多くありますが、その多くは「居酒屋の店内にステージがあってライブもやっている」という雰囲気です。
それに対してライブハウス島唄は、その名前からもわかるように「ライブハウスにテーブルが並んでて食事もできる」みたいなイメージ。
ライブ中は店内の照明が暗くなり、音響も本格的。お客さんはみんなステージに集中することになります。
もちろんライブ中もメニューのオーダーは可能ですが、仲間同士でわいわい宴会を楽しみながら、というのは正直控えたい感じ。会話は各ステージの合間の時間に楽しんで、ライブ中はしっかりステージを楽しむ、というのがよいでしょう。
また、プロのアーティストによるステージになるので、料金にはライブチャージが含まれます。
1日に3ステージあり、入れ替え制ではないので3ステージ全部を観てもライブチャージ料金は変わりません。各ステージ40分くらいあるので、沖縄音楽好きや出演者のファンならかなり満足度高いはずです。
なので、よくある民謡居酒屋をイメージして来店するとびっくりするかも。あくまで「ライブが重要」なお店だということを押さえておきましょう。
一人で行ってみた
そんなこんなわけで、約2年ぶりにライブハウス島唄へ。今回は一人旅だったので一人で入ってみました。
那覇では昔ながらの小さな飲み屋に行ってカウンターでお店の人や隣の人と話す、みたいな夜も面白いのですが、その日は朝から自転車乗ったり歩き回ったりして疲れていたので、特に会話もせず一人でずっといられる店がいいなと思い……
「そういえば『ライブハウス島唄』なら、一人でも退屈せずに長時間ゆっくり飲んで食べて過ごせるのではないか?」と考えたのでした。
結果的に、大正解。
3ステージ全部観て19時から22時まで約3時間、メニューもいろいろあって珍しい泡盛も飲めたりするので、本当に退屈せず充実した時間を過ごすことができました。
カウンター席はないので、普通のテーブル席に案内されました。自分の他にも一人で来ているお客がいて一安心。
注文はボタンで店員さんを呼び出すシステムなので、これも楽。
オリオンビールと、定番のグルクン唐揚げとゴーヤーちゃんぷるーを注文して、最初のステージの開演に備えました。
ネーネーズのライブ!
ネーネーズは1990年に結成された女性4人組グループで、世代交代を行いながらずっと活動を続けており、現在のメンバーは6代目となります。
2017年に自分が初めて観た時は5代目で、今年の春から夏にかけて新メンバーが加入し、新体制となったようです。
5代目のメンバーの内「なーぎネーネー」こと上原渚さんは継続して6代目にも参加していますが、現在産休中とのことで、今回はまだ加入したばかりの新メンバー3人編成でのステージでした。
なので、前回観たときのメンバーが一人もいない! 果たしてどうなるか……と思ったら、これがもう、可愛くて美しくて眩しくて、それでいて歌と演奏は本気のクオリティーで、最高でしかなかった!!
なんと新メンバー全員まだ10代だそうで、完全に新たな時代が来たという感じ。
衣装を変えながらの3ステージ。オケを使うものと、三線と三板と太鼓の生演奏とをバランスよく配置した構成。基本はネーネーズのオリジナルのレパートリーですが、各ステージに1曲は誰もが知ってるような沖縄定番ソングを入れたセットリスト。
歌詞の言葉の説明や、振り付けや掛け合いがあるものはお客さんも参加できるようにするなど、さすが毎晩のようにステージに立っているだけあるなと思わせるMCと進行の上手さ。
とにかく楽しい夜でした。拍手拍手。
最近のアルバムの曲だけでなく初期の曲もいろいろとやってくれて、自分は最近の2枚しかそれまでちゃんと聴いてなかったので、新たな発見も多々ありました。
プロデューサーの知名定男氏は、沖縄民謡に海外のロック・ポップスやレゲエなどの要素を取り入れて独自の沖縄音楽を創り上げたアーティストでもあり、ネーネーズの楽曲にもそのセンスが生かされています。
ボブ・マーリーの「ノー・ウーマン・ノー・クライ」の沖縄方言によるカバーも有名で、前回は聴けなかったのですが、今回はしっかり披露されて感動。
また、「余所の人」という1995年のシングル曲があって、宇崎竜童作曲の90年代アイドルポップ的な異色作なのですが、これが現メンバーの雰囲気で歌われると……今まさに旬なシティポップリバイバル感ただよう新たな魅力が炸裂するという……とにかく最高なのです。即座にお気に入りに追加。
帰ってきてから毎日頭の中で流れてます。
沖縄料理の定番と泡盛
注文した沖縄料理も載せておきましょう。
グルクンの唐揚げは食べやすいサイズでシークワーサーとタレ付き。
ゴーヤーちゃんぷるーはちょっと甘みを感じる優しい感じの味付け。
ちゃんぷるーなどのサイズは2人で分けて丁度いいくらいの量なので、一人のときはバランスを考えて注文しましょう。
ジーマミー豆腐、美味すぎ。
御酒(うさき)、戦火をまぬがれた黒麹によってできた奇跡的な泡盛だそうです。グラスも綺麗で嬉しい。
調子に乗ってちょっと良い泡盛なども飲んだので、会計はライブチャージ2,000円込みで7,900円ほどでした。グループであれば1人あたり5~6,000円くらいでいろいろ楽しめるかと思います。
クレジットカード決済可能。全席禁煙です。素晴らしい!
まとめ
以上、那覇市の「ライブハウス島唄」に一人で行ってネーネーズのライブを観てきたレポートでした。
一人旅で国際通り周辺に泊まった場合、観光客の団体多めの賑やかなお店だとなかなか一人では入りにくかったりしますが、ライブハウスならその心配もないでしょう。
もちろんグループやカップルで来ても楽しめるはず。
一度じっくり沖縄音楽のライブを観てみたいけど、どこに行けばいいのかわからない、という人にもおすすめです。
ネーネーズは現代的な要素も入ったオリジナルの沖縄ポップスですが、曜日によってはより伝統的な島唄のステージも観られるようです。
スケジュールはお店のホームページにてご確認ください。
また行きたくなってきました。近くにあったら通ってしまいますね。
ではではまた。