【エアコン】冬の電気代が劇的に安くなったので原因を探った【節電】
冬といえば昔から電気代がおそろしく高くなる季節というイメージがあって、あまり好きにはなれなかったのですが、今年の冬は何かが違う……。
電気代が安い!
安いといっても数百円とかの違いではなく、去年と比べて1万円近くも安いのです。
冬の電気代が高くなる最大の要因は暖房器具を使うことですが、使い方自体は去年と特に変った点はありません。寒いのが苦手なので基本的に家にいる間は常にエアコンをつけています。厚着をするのも好きではないので、かなり部屋を暖かくして薄着で過ごしています。そのため、一人暮らしのマンションにしてはもともとかなり冬の電気代が高いほうだったとは思います。
それにしても、去年の1月と2月の電気代を今年のものと比べてみると……
半額以下! 1月に至っては1万円以上安くなっています。
一体何があったのでしょうか。
思いつく理由は主に2つ。
・今年は暖冬である。
・去年の夏にエアコンが壊れて新しいものに替えた。
去年が異常だった(何者かに電気泥棒のようなことをされていた)のではないかという説もありますが、今の家に引っ越す前、熊本の安アパートに住んでいた頃から冬の電気代は毎年他の月にくらべて極端に高くなっていたのでおそらくそれはないはず。
というわけで、原因を探るべく調査をした結果わかったことをメモ。
今年は暖冬だった
エアコンの電気代(消費電力)は、設定温度と外気温との差が大きいほど高くなるものです。すなわち、同じ設定温度にしていたとしても、外が寒い日のほうがより電気代が多くかかることになります。
ということで、私が住む横浜市の1月と2月の平均気温を去年と今年で比較してみました。
気象庁のデータによると、2020年の1月が7.8度、2月が8.9度。
2019年の1月が6.6度、2月が7.9度。
やはり1年前にくらべると、どちらの月も1度以上高くなっています。去年と同じ設定温度でエアコンを使用した場合でも、今年のほうが温度差が小さいため、その分電気代が安くなった、という可能性は大いに考えられます。
とは言っても、1度の違いで1万円近くも変わるというのはさすがに少々無理がある気がしますね。実際のところ、温度差がどの程度まで電気代に影響するのでしょうか。
というわけで経済産業省の省エネポータルサイトを探ってみたところ、次のような情報がありました。
外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)
年間で電気53.08kWhの省エネ、原油換算13.38L、CO2削減量25.9kg
約1,430円の節約
空調 | 無理のない省エネ節約 | 家庭向け省エネ関連情報 | 省エネポータルサイト
1度の設定温度差で、年間約1,430円! ……これでも十分価値あることですが、うちの場合は月に1万円近く安くなっているので、やはりもっと他に原因がありそうです。
エアコンが新しくなった
去年、まさに真夏の猛暑の時期にエアコンが壊れるという事件がありました。
普通に冷房をつけて過ごしていたところ、室外機のほうから「バキッ」というような、何かが割れるような音がして、それからまったく冷たい風が出なくなり……。マンションの備え付けのエアコンだったので、大家さんに連絡して付け替えの手配をしてもらったのですが、工事までの数日間エアコン無しの生活を余儀なくされました。
しかしそのおかげで部屋のエアコンが2019年最新機種にグレードアップ! そのときに言われたのが、マンション新築時に設置した機種がそろそろ寿命を迎える頃なので他の部屋も付け替えないといけませんな~ということ。要するに、これまで設置されていたのは寿命の限界まで働いた高齢の機種だったわけです(調べたところサンヨーの2004年製でした)。
家電の省エネ性能はこの10年くらいで大きく進化したそうなので、限界高齢機種と最新機種とでは、それはもう雲泥の差があるに違いありません。
とは言え、夏の間はその差を実感することは特にありませんでした。自分がもともと暑さに強い(というかちょっと暑いくらいのほうが快適に感じる)ほうなので、冷房の設定温度も高めにしており、夏でも電気代にはそれほど大きな影響が出ないからです。
そして迎えた冬!
12月の時点でなんとなく「今年は電気代安いな……やはり暖冬だからかな……」などと思ってはいたのですが、寒さが本格化した1月、ついに本領発揮! という感じで、前年度の半額以下という驚きの安さを記録したのでした。2月もその安さは継続し、これは本物だぞと。
しかし本当にエアコンの性能だけでここまで変わるものなのか? 進化していると言っても実際何がどう違うのか?
というわけで説明書を見比べてみました。
自分は専門家ではないので、仕様の数字を単純に比較することしかできませんが、はっきりわかる違いが「エネルギー消費効率」という項目。
2004年の機種が「4.97」だったのに対し、2019年の最新機種では「5.8」になっています。この数字が高いほど省エネ効率が高く、電気代が安くなるとのこと。
あくまでこれは新品状態での仕様でしょうから、長年使い続けた古い機種の場合、他にも部品の劣化など様々な要因で消費電力が余計にかかっていた可能性も大いに考えられます。
思えば熊本に住んでいた頃も冬の電気代が極端に高かったと前述しましたが、当時も使っていたのは入居以前から備え付けられていた年代物のポンコツエアコンでした。やはりあいつが無理をしていたのでしょう……。
まとめ
というわけで、暖冬による温度差と、エアコンの省エネ性能向上の合わせ技によって、電気代が1万近く安くなった……のでしょうかね。まあ他にも要因はありそうですが、とりあえずエアコンの性能がかなり大きく関係しているのは間違いなさそうです。
そう考えると、やはり設備投資は大事だなと。
同じものを大切にずっと使い続けることは節約になる、と思いがちですが、特に家電などテクノロジーの進化と直接関わるものについては、思い切って新しいものに替えたほうが性能も向上し、長期的には出費も抑えられる、みたいなことが往々にしてあるわけですね。
二酸化炭素の排出量など地球環境への負荷も、新しい機種のほうが抑えられていることが多いので、その意味でも考える価値は高そう。
引っ越しなどで部屋探しをする際にも、設置されてるエアコンについて確認してみると良いかもしれませんね。