Professor Rhythm『Bafana Bafana』~90年代の南アフリカのハウスが時代を超えて響く

2018.02.10

アフリカのレアなカセット音源などを次々と復刻・再発リリースして世界に発信している素敵なレーベル Awesome Tapes From Africa から、10月にリリースされたProfessor Rhythmの『Bafana Bafana』がファンキーでエモくて染みるのでよく聴いています。

Professor Rhythm(リズム教授!)は、南アフリカ共和国のプロデューサー Thami Mduliによるソロ・プロジェクトで、『Bafana Bafana』はもともと1995年にカセットのみで発表された作品であるとのこと。
ジャンルは「Kwaito(クワイト)」と呼ばれる南アフリカのダンスミュージックですが、わかりやすく一言でいうと「南アフリカのハウス・ミュージック」。
シンセベースのグルーヴに乗ったファンキーでアーバンでアフリカンなサウンドです。

不思議な懐かしさ

独特のカセット感あふれるくぐもったような質感がたまらない Professor Rhythmの『Bafana Bafana』。
リアルタイムでは全く知る余地もなかった遠く離れた国で作られた音楽ですが、完全に90年代だなあという雰囲気がしっかり漂ってて、日本人の自分が今聴いても不思議な懐かしさがあるのは面白いです。
夜に部屋で流していると、なんともいえない哀愁に包まれます。

何度も聴いてしまう。

ジャケットも最高です。

こちらのbandcampのページには、作品が作られた当時の時代背景などについての詳しい解説が載っています。

もともと商業的な大衆ポップスをバンドで演奏していたThami Mduliは、ボーカル無しのダンス曲がファンに受けが良かったことから、1985年からProfessor Rhythmとしてソロでインストゥルメンタル作品を作り始めたとのこと。
まだ当時は南アフリカに本格的な電子音楽は存在しなかった時代。

1991年、アパルトヘイトが撤廃され、アメリカの音楽が入ってくるようになり、街にはナイトクラブやレコードショップが広がった。表現の自由を手に入れた若者たちの音楽として広がった「Kwaito」は、南アフリカにとってのダンスミュージックでありHIP HOPだった。
シンセサイザーやシーケンサー、ドラムマシンなどが普及し、ホームスタジオでのレコーディングも可能になった。

1995年にProfessor Rhythmが作り上げた『Bafana Bafana』は、まさにそんな新しい時代の幕開けを象徴するかのような作品だったわけですね。

Musicレビュー

2017/11/23 (更新:2018/02/10)

書いた人:

旅と音楽。最近の時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CD屋。ブラジル他ワールド音楽とジャズとKPOPを中心に何でも聴きます。普段はHTMLやCSSやSEOなどの人。時々ギターと太鼓。寒さに弱すぎるため旅先は基本的に南。釣りたい魚はグルクンです。

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