ブラジル音楽 2018年気になる新曲まとめ(サンバ・MPB編)

毎週毎日様々な新曲がリリースされて、それをすぐにストリーミングで聴くことができる今日この頃。チェックした新譜の情報を忘備録のような形でブログ記事にしていこうなどと考えていたのですが、実際やってみるとあまりにも数が多く、個別記事で対応してたらキリがない、ということがわかりました。
ということで、気になった作品や良かった新曲などをジャンルごとにただただ並べていくページを作りました。このページでは、ブラジルのサンバ~MPB系の新曲から気になったもの、気に入ったものをまとめていきます。
あまりにも数が増えてきたら数ヶ月区切りでページを分けるかもしれませんが、とりあえずはこのページに都度追加していく形で更新していきます。
Contents
Criolo「Povo Guerreiro」
サンパウロのラッパー兼歌手 Criolo(クリオーロ)の新曲は、2017年のアルバムに引き続き完全サンバ路線。
Povo Guerreiro(戦う人々)というタイトルで、自由と平等を求めて戦った自分たちの祖先や黒人奴隷たちのことを歌った内容になっています。
サンバというと、日本だと知らない人にとっては単に陽気なお祭りソング的なイメージかもしれませんが、こういった心を打つ歌ごころや力強いメッセージ性も大きな魅力。
Teresa Cristina「Conversa de Botequim」
2016年のカエターノ・ヴェローゾとの来日公演も素敵だったTeresa Cristina(テレーザ・クリスチーナ)。その時はカルトーラ曲集のステージでしたが、今度出る新作アルバムはノエル・ホーザ(Noel Rosa)の楽曲集になるようで、その新作からの先行リリースで1曲公開されています。
今回もギターのみの伴奏でしょうか。ボサノヴァ好きな人にもおすすめしたい聴き心地の良さ。
ノエル・ホーザは1930年代、サンバの黎明期に数多くの名曲を残したリオのシンガーソングライターです。
Maria Rita「Amor E Música」
Maria Rita(マリア・ヒタ)の通算8枚目、活動15周年となるアルバム『Amor E Música(愛と音楽)』が1月26日にリリースされました。
エリス・レジーナの娘で、今やブラジルを代表する女性歌手の一人。安定の高揚感あふれる歌声で聴かせるサンバです。
Caetano Veloso part. Zeca Veloso, Moreno Veloso e Tom Veloso「Um Canto De Afoxé Para O Bloco Do Ilê」
Caetano Veloso(カエターノ・ヴェローゾ)、息子たち3人との共演ライブシリーズから、名曲「Um Canto De Afoxé Para O Bloco Do Ilê」がデジタルシングルとしてリリースされています。
カエターノとトムがギター、モレーノがパンデイロ(ブラジルのタンバリン)、ゼカがベースを演奏。
原曲は1982年のカエターノのアルバム『Cores, Nomes』に収録されています。
Zeca Veloso, Caetano Veloso, Moreno Veloso – Todo Homem ft. Tom Veloso – YouTube
Anelis Assumpção「Segunda a Sexta」
サンパウロの女性歌手Anelis Assumpção(アネリス・アスンサォン)の新曲。ちょっとアヴァンギャルドでエキセントリックでポップな「らしい」仕上がり。
ちなみに彼女はヴァンガルダ・パウリスタと呼ばれた70~80年代のサンパウロ前衛音楽シーンを代表するアーティスト Itamar Assumpçãoの娘。これまでに2枚のアルバムを発表しており、今回の新曲はこれから出る3枚目のアルバムからの先行カットのようです。
プロデュースはBeto Villaresで、ギターにSaulo Duarte(サウロ・ドゥアルチ)が参加しています。
Saulo Duarte – Abrecaminho – YouTube
Bemti「Gostar de Quem」
ミナスとサンパウロのオルタナ・フォーク系2人組バンドFalso CoralのメンバーであるLuis Bemtiの初ソロ作品。
ヴィオラ・カイピラというブラジルの民謡~カントリーで使われる10弦ギターの音色が特徴的なドリームポップになっています。
João Capdeville「Poeta de Bar」
リオのシンガーソングライター João Capdeville(ジョアン・カピデヴィリ?)によるサンバの新曲。「Poeta de Bar(バーの詩人)」というタイトルから伝わるイメージどおりの染みる良さ。
カヴァキーニョは自身による演奏で、キーボードにはDonatinho(ドナチーニョ)が参加している模様。
アルバムにも期待です。
別記事でも紹介しましたが、Lucas Santtana(ルカス・サンタナ)の新曲はブラジルのRedBullスタジオでレコーディングされたカーニバル曲。彼ならではのエレクトロニックな未来型サンバになっています。
ブラジルの夏すぎるファンキでラップな2018年最新曲5選 – Junineblog