一人暮らしに不要な家電について ~ 引越しと震災の経験から考える

2019.03.11

先日、一人暮らしに不要な家電についてのアンケート結果がニュース記事になっていました。

回答者数が100名と少ないので、そこまで信頼度の高いデータとは言えないかもしれませんが、自分の感覚でも同意できる内容が多くて面白い結果となっています。

ただし中には意見が全く異なるものも含まれていたので、ここであらためて自分の場合について考えてみたいと思います。


物が多いと大変

昨年引っ越しをしてから、自分もできるだけ不要なものは持たない生活にしようと試みています。

引っ越しでいろいろなものを処分したり、運んだりして思ったのです。「物が多いと大変」……まあ当たり前の話ですが。

きっかけはそれだけではなくて。

熊本に住んでいたので、2016年に震度6の地震に遭遇しました。その時にも同じことを思ったのです。倒れたり、落ちたり、動いたり、壊れたり、割れたり……「物が多いと大変」……。

それ以来、なるべく持ち物は減らして、その代わりに旅行や食事などの体験を優先するようにしようと考えるようになりました。

そうは言っても、一度所有したものを手放すのは精神的にも作業的にもそれなりにハードなもの。結局なかなかこんまりできずに物に囲まれて過ごしていたところ、タイミングよく引っ越しのチャンスが舞い込んできたので、ここぞとばかりに不要なものを(家電にかぎらず)一斉処分して、身軽な状態で横浜へと移住したわけです。

引越しで処分した家電

壊れて押入れに眠っていたテレビ、洗濯機、冷蔵庫は、家電リサイクル法の対象(ゴミとして出してはいけない)なので、電気屋に回収してもらいました(買い替えでない場合は有料/結構高い)。

壊れて押入れに眠っていた古いパソコンは、リネットジャパンの回収サービスに送りました。

コタツは大型ごみ扱いなので、市の専門業者に電話して、回収してもらいました(これは地域によって形式が異なるみたい。熊本市は有料で、専用のシールを購入して貼り付けて指定された日に搬出します)。

炊飯器、掃除機、電気スタンド、オーブントースター、ストーブは、埋め立てゴミに出したり、人にあげたり。

電子レンジは、なぜかそのまま新居に持ってきてしまい、九州と関東では電源周波数が違うため使えないことが判明して、結局こちらで買い替える羽目になりました。

物が多いと処分も大変なのです。

生活に必要な家電は冷蔵庫、炊飯器、電子レンジ、エアコン

アイリスオーヤマの電子レンジ

無事に引っ越しが完了して、新たに買い直したのは、冷蔵庫と炊飯器、そして電子レンジのみ。

料理が趣味なのでさすがに冷蔵庫は必要です。夏場は冷たい飲み物やアイスクリームを入れておくこともできます。どんなに店が近くにあったとしても、自宅に食材をストックできる便利さと安心感は絶大なので、冷蔵庫は持っておくべきでしょう。

炊飯器は大同電鍋という台湾製のレトロな電気鍋を買いました。スープを作ったり、冷凍食品の解凍にも使えて便利なのです。そしてなにより超シンプルな機能と見た目が良いです。

電子レンジは前述したとおり地域による電源周波数の違いのため買い替えることになりました。

その他、確実に必要なものといえばエアコンですが、これは最初から部屋についていたので新たに買う必要はありませんでした。

エアコンの性能は生活クオリティーや電気代にかなり影響するので、あまりにも古い機種が備え付けられていた場合は、別途対応を考える必要があるかもしれません。

一人暮らしに不要な家電はテレビ、洗濯機、掃除機

スマホがあればテレビは不要

テレビはもう何年も前に壊れてから観なくなってしまったので、今さら買い直す必要性も全く感じません。

娯楽はインターネットで十分ですし、どうしても観たいテレビ番組がある場合はAndroidのスマホで観ることができるので、今後も買うことはないと思われます。

冒頭でご紹介したアンケート調査でも、堂々の第1位はテレビでした。

コインランドリーが近くにあれば洗濯機は不要

幸いにも徒歩圏内にコインランドリーがあるので、洗濯機も不要であると判断しました。

そもそも新居周辺は昼間の車の通りが非常に多く、ベランダにものを置いておくとすぐに埃まみれになってしまいます。正直ここで洗濯物を干す気にはなれません。

バスルームに乾燥機能が付いてはいますが、わざわざ狭いバスルームに洗濯物を持ち込んでハンガーにかけて並べて……というのも手間ですし、ものすごい勢いの熱風が数時間にわたって出続けるので電気代も凄そうです。

それなら週一くらいでコインランドリーに行って、高性能な洗濯機と乾燥機で一気に済ませてしまうのが遥かに楽。乾き具合もハンガー干しのバリッとした感じではなくふわっと柔らかく仕上がるので、その場で畳んで完了です。

自分の場合で洗濯1回300円+乾燥20分200円の計500円が毎回の料金の目安(お店や機種や洗濯物の量によっても変わります)。洗濯機が回っている間はkindleで本を読むか、ブログを書く時間にあてています。料金分の価値は十分あると感じています。

毎週欠かさず行ったとして、年間2万6千円。実際は10日に1回くらいになったり、帰省や出張で不在期間があったり、夏と冬で洗濯物の量が違ったりもするので、おそらく年間2万円くらいでしょう。
洗濯乾燥機を買うなら安いものでも10万くらいするので、5年使ってようやく同額になるくらいのイメージです。

(乾燥機なしの)洗濯機だけなら2万くらいで買えるので、自力で干すならさすがにこれが一番安いですね。

しかもコインランドリーなら、洗剤も買わなくてよいし、洗濯槽の掃除や毛玉取りなどのメンテナンスも不要なので、実際はさらに得が多いと言えます。

新居を探す時には近くにコインランドリーがある場所を狙うと洗濯機を買わずに済むのでおすすめです。

部屋がフローリングなら掃除機は不要

クイックルワイパー
最強の床掃除ツールことクイックルワイパー。

部屋の物を減らすと、掃除も楽になります。フローリングのみの部屋なので、これはもうクイックルワイパーで決まり。

ドライタイプで埃を取ってから、ウェットタイプで拭きあげれば完璧です。床には輝きが戻り、仕上がりの気持ちよさは掃除機を遥かに凌駕します。

マットやカーペットにはコロコロです。ニトリの斜めカットタイプが使いやすくて最強です。

ニトリのカーペットクリーナーななめカット
まさに大発明。

そんなわけで、掃除機も要らないという判断に落ち着きました。置き場にも意外と苦労するんですよね、掃除機。

ただ最近はブラーバという掃除ロボットがちょっと気になっています。ぺット代わりに飼いたい。ルンバはうちには少々デカすぎる気がしています。

まとめ

以上、引っ越しと震災の経験をもとに考えた、一人暮らしに不要な家電についての話でした。

住む地域の環境や生活スタイルの好みによってもいろいろと変わってくるとは思いますが、何かの参考になれば幸いです。

一度大きな災害を経験すると、どうしても「またあの時のようなことが起きたら」と考えてしまいます。停電の暗闇の中、避難しようとしたら床がCDの海になっている恐怖……落としたメガネがなかなか見つからない焦り……ドアを開けようとしたら倒れた冷蔵庫にふさがれて動かない絶望感(無理やり押してなんとか抜け出しました)……思い出すだけでも震えます。

家電に限らない話になってしまいましたが、いざという時に備えて、できるだけ身軽に、部屋を広く保っておくことは、一つの安全対策でもあるのでした。

Daily Life

2019/02/28 (更新:2019/03/11)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

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