ヘヴィメタルを聴いて思い出す学生時代の黒歴史的なあれこれ
2023.05.04

仕事中に外部のノイズをシャットアウトしたい時に聴く音楽としては、電子音がドンドコ鳴り続けてる系のエレクトロニック音楽がとても便利で愛用しているのですが、今日はなんとなく出来心でジューダス・プリーストの新譜を聴いてみたりしました。
ジューダス・プリースト(Judas Priest)とは、世界に名だたるメタル・ゴッズ、1970年代から活動しているヘヴィメタルの代表的なバンドです。
ヘヴィメタルといえば、実は自分は全く通っておらず、若い頃はどちらかといえば敬遠していたジャンルでした。その理由の一つに、大学時代のサークル活動での体験があります。
ヘヴィメタル研究会の呪い
ビートルズで音楽にハマり、ブラーやオアシスなどの90年代ブリットポップに夢中になっていた私は「大学に入ったらXTCやザ・ジャムやファイヴ・サーティのようなバンドをやるのだ」と意気込んでいました。
無事大学に合格し、音楽サークルを探して、入ったのがその名も「フォークソング研究会」。今時フォークソングとは……という感じでしたが、要は昔の名残りで歴史あるサークルということでしょう。
しかしその実態は……そう、そこはまさに「ヘヴィメタル研究会」だったのです。当時の先輩たちは皆ヘヴィメタルを愛好し、メタリックなバンドを組んで、日夜「速弾き」の特訓に励んでいたのでした。
しかしそれはそれ。自分たちは自分たちで好きなことをやろうと、趣味の合った同級生たちでバンドを結成。全員が楽器初心者だったので、最初は比較的演奏が簡単そうなスーパーカーのコピーから始めました。
そのサークルには、定期的にみんなの前で演奏を披露してお互いに感想を言い合う品評会のようなイベントがありました。はじめての品評会、先輩たちからの感想はどれも基本的にテクニックに関することばかり。ここは「ギターが速い」者がもっとも偉い世界なのです。
実際自分たちはド下手だったので、今思えば先輩たちの意見ももっともなのですが、怒れる若者だった私たちは、次第にサークルのテクニック至上主義な風潮に反発するようになっていきます。
また、自分がやりたかったのはコピーバンドではなく、オリジナル楽曲でのバンドでした。中学生の時から曲を作ったりはしていたので、数ヶ月後にはバンドでもオリジナル曲をやり始めます。すると今度は「コピーもろくに出来ないのにオリジナルはまだ早い」みたいな謎なことを言われまくることに。当時のサークルでオリジナル曲をやっているバンドは4年生に一組だけ。他はみなコピーバンドだったのです。
知ったことかと、いよいよ私たちはサークルの不穏分子と化していきました。
そういえば、先輩たちのバンドが演奏するときには全員ステージ前に集められ「リズムにあわせて頭を振る」よう指導されるという儀式もありましたね……。
そんなこんなわけで大学時代は、自分も若くて純粋で反抗的だったこともあり、反メタル! 反テクニック主義! みたいな精神で活動していたのでした。今思えばどっちもどっちな黒歴史みが深いですが、懐かしい思い出。
少しくらい速弾きも練習して出来るようになっておけばよかったな、なんて思ったりもします。
メタル・ゴッズとの出会い
ヘヴィメタルが音楽として面白いと思えるようになったのは、その後CDショップで働くようになってからでしょうか。当時もっともお世話になった(私にブラジル音楽について色々教えてくれた)先輩社員の方が「メタルならジューダス・プリーストは聴かなあかんで。『メタル・ゴッズ』やからな!」と半ばネタ的に語っていたのを聞いて俄然興味が沸いたのがきっかけです。メタル・ゴッズとは。
それをきっかけに有名どころをいくつかチェックした程度なので、全くメタルに詳しいということもなく、今も特によく聴くわけでもないのですが、たまには刺激物も良いものですね。
以上、ジューダス・プリーストの新譜で色々思い出した、という話でした。
Judas Priest NAME GENERATOR
好きなヘヴィメタルバンドを一つあげるならば、アングラ(Angra)というブラジルのバンドです。結局ブラジル。アングラも新譜が出ましたね。