Christos Rafalides Trio『Near & Dear』~ギリシャのジャズ・ヴィブラフォン奏者によるトリオ作品

2018.02.10

ギリシャ出身のヴィブラフォン奏者、クリストス・ラファリデス(Christos Rafalides/Χρήστος Ραφαηλίδης)のトリオによる新作『Near&Dear』が良いです。

ヴィブラフォンとベースとドラムという編成による、心地良く楽しい演奏。
ジャズのヴィブラフォン奏者といえば有名な人も何人かいますが、「トリオ編成」での作品ってかなり少ない気がします。そんな意味でも新鮮なサウンド。

ヴィブラフォンのキラキラした打撃音と揺らめく残響。和音が少ない分、フレーズの細かさとタイミングが面白く、ベースもひたすらメロディアスでドラムも叩きまくりです。

1曲目から、オープニングのこれは……11拍子?

1曲目の「Hatari」はヘンリー・マンシーニによる映画のテーマ曲。その他アルバムの収録曲の多くがアメリカの古き良き名曲を取り上げたものになっています。

音色のくつろぎ感とスリリングな演奏、どっちも楽しめる作品になっています。

クリストス・ラファリデスは1972年生まれのギリシャ人で、現在はニューヨークで活動しているとのこと。
ベースとエンジニアリングはアメリカ人のマイク・ポープ(Mike Pope)、ドラムはブラジル人のマウリシオ・ゾッタレッリ(Mauricio Zottarelli)、もう一人ベースにギリシャ人のペトロス・クランパニス(Petros Klampanis)というインターナショナルな編成。

飲みながら聴くといい感じに酔えます。ヴィブラフォンは音がゆらゆらしますからね。おすすめ。

Musicレビュー

2017/12/17 (更新:2018/02/10)

書いた人:

旅と音楽。最近の時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CD屋。ブラジル他ワールド音楽とジャズとKPOPを中心に何でも聴きます。普段はHTMLやCSSやSEOなどの人。時々ギターと太鼓。寒さに弱すぎるため旅先は基本的に南。釣りたい魚はグルクンです。

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