ブラジルの夏すぎるファンキでラップな2018年最新曲5選

2019.01.16

あまりにも寒い日が続く今日この頃の日本列島ですが、南半球は日本と季節が反対……ということは、ブラジルは今まさに真夏。
夏らしく暑い新曲が次々とリリースされているようですので、気になったものと気に入ったものを、いくつか選んで並べたいと思います。

ブラジル音楽といっても幅広いですが、日本の冬の寒さを少しでも忘れるためには、とにかく熱くて踊れるものがよいでしょう。
ということで、ファンキとラップとダンスが中心です。

ファンキとは?

ファンキとは、もともとはアメリカのブラックミュージックの「ファンク(Funk)」のブラジル読みですが、それがブラジルで独自進化したようなスタイル。日本でも「バイリファンキ(Baile Funk)」という呼び名(リオのファヴェーラ=スラム街のダンスホールから流行したファンキのこと)はそれなりに知られていますが、実際はもっと幅広く時代とともに進化もしており、今や本国ではすっかりメジャーなヒットポップスの一ジャンルになった印象。

また、ここ数年の間でアメリカ(から全世界)のポップシーンと南米のラテン音楽シーンの融合が一気に進行した、というのを感じている人も多いかと思います。ほんの数年前までは、ダンスホールもレゲトンも、いわゆるR&BやHIPHOPやEDMとは全く別のジャンルとして存在していたイメージですが、お互いがお互いを取り入れて混ざり合って、今やもう境界がわからないようなものも多いですよね。
ファンキも同様で、数年前からレゲトンと合わさって「ファンケトン」みたいな言葉が登場したり、AnittaがMajorLazerやレゲトン界のスターと共演して世界に飛び出していったりを経て、ものすごい勢いで増殖と変異を遂げているように思います。

そんな進化するファンキを感じさせる4曲と、アフロなラップが1曲となっております。音量を上げてお楽しみ下さい。

Ruxell「Zona Oeste」

Ruxellはリオのエレクトロニック~ベースミュージック系のDJ/プロデューサーで、過去の曲はわりとストレートにEDM~トラップしてる印象ですが、最新曲が一気にブラジル度数急上昇なエレクトロニックなファンキで最高です。MVも夏い!

Heavy Baile 「Ziquizira (feat. BaianaSystem)」

リオのエレクトロニックなファンキカリオカ~ベースミュージック系DJチーム Heavy Baileと、北東部バイーアのミクスチャー電化音響民謡バンド BaianaSystemが共演! 当たり前のように超最高な電子音響ラガ・ダブ太鼓ファンキになっています。爆音で聴けばあっという間に猛暑!

Rincon Sapiência 「Afro Rep」

サンパウロのラッパー Rincon Sapienciaが2017年末にリリースした最新シングル。タイトルの通りアフロでポリリズムなビートの上で展開される、ノンストップで畳み掛けるようなラップが素晴らしくかっこいい。

Groovy Loff 「O.I.A」

ちょっとクールダウン。クリチバ出身の女性アーティスト Groovy Loffのデビュー曲。2月以降に出るデビューEPからの先行カットだそうです。Charli XCXなどに影響を受けている模様。全英語詞でブラジル感は薄めですが、ビートにかすかに漂うファンキの香りがなんとなく気になったので。EP期待です。

MC Loma 「Envolvimento」

最後はやっぱりこれで。ペルナンブーコ出身、話題の15歳。Anittaがこの曲がお気に入りとSNSで公言したのをきっかけに一躍有名になったようです。繰り返されるフレーズにやたらと耳に残るチープなサウンド。決めの「Uaaaaaai!」というシャウト。謎の面白可愛さ。バックで踊ってる二人はAs Gemêas Lacraçãoというダンサー姉妹らしいです。
ブラジル北東部の歌謡ポップスの一種であるブレーガ(Brega)とファンキが合わさった「ブレーガファンキ」などと呼ばれる系統の音。

まとめ

そんなわけで、風邪の予防にもブラジル音楽は最適です。熱気で寒さを飛ばしましょう。

Music特集・まとめ

2018/02/07 (更新:2019/01/16)

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

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