2019年ベストアルバム12(ブラジル編)

2019年のベストアルバム、というか気に入ってよく聴いた12枚のブラジル音楽編です。
他ジャンルでは選ぶものの好みもチェックする範囲も年々狭く固まってきている気がするのですが、ブラジル音楽だけは相変わらず、伝統民謡からMPB、インディーポップにメジャーヒットにやんちゃ系ファンキまで、毎年面白いものが出てきて新鮮な刺激を得ています。
さっと振り返ります。
Contents
- #1. Goela Abaixo – Liniker e os Caramelows
- #2. Rito de Passá – Mc Tha
- #3. Little Electric Chicken Heart – Ana Frango Elétrico
- #4. Tulipa Ruiz e João Donato
- #5. Macumbas e Catimbós – Alessandra Leão
- #6. O Futuro Não Demora – BaianaSystem
- #7. Bloco do Silva (Ao Vivo) – Silva
- #8. Margem – Adriana Calcanhotto
- #9. DRINK CLUB – Camões
- #10. Grandeza – Sessa
- #11. Jaguatirica Print – Luísa e os Alquimistas
- #12. Chico Bernardes – Chico Bernardes
- まとめ
#1. Goela Abaixo – Liniker e os Caramelows
メロウでソウルで繊細で熱くてドリーミーでリアルで何度も聴きました。Caramelows名義で出たEPも最高。
#2. Rito de Passá – Mc Tha
エレクトロニックなファンキの人かと思ってたら、去年のシングルあたりから儀式的なブラジル民族音楽要素が前面に出てきて刺激的な面白さ。ポップなボーカルも良き。
#3. Little Electric Chicken Heart – Ana Frango Elétrico
インディー・ロック的な音でブラジル音楽の様々な要素を自然に混ぜ合わせた天然で天才なセンスあふれる新世代。どの曲も面白い。
#4. Tulipa Ruiz e João Donato
2曲入りのシングルで全くアルバムではないのですが、一まとまりの作品として最高なので。ドナート氏のエレピがこれぞ、という感じでとてもケン・エ・ケンしていますね。
#5. Macumbas e Catimbós – Alessandra Leão
ペルナンブーコの歌手兼打楽器奏者で元コマドリ・フロジーニャの人。全編通して太鼓と声のみで神々の歌を聴かせる。
#6. O Futuro Não Demora – BaianaSystem
アルバムを出すたびに熱さとミクスチャー度とスケールが増していくバイーアのバンド。豪華ゲスト陣も加わり強い強い。目覚めに気合を入れたい時に最適。
#7. Bloco do Silva (Ao Vivo) – Silva
シウヴァくんがブロコ(=地域のカーニバル楽団のこと)を率いてバイーアのお祭りヒットソングの数々を楽しげに歌いまくるという楽しさしかないライブアルバム。選曲最強すぎて最高。とても夏。
#8. Margem – Adriana Calcanhotto
カルカニョット久々のアルバムはMaritmo、Mareに続くMar(海)3部作の最終章。内容も久々に攻め攻めな音で本領発揮。
#9. DRINK CLUB – Camões
近年の東南アジアのアーバンなシティポップムードにも通じる爽やか80年代風味がブラジル色で新鮮。気持ちよく聴けます。
#10. Grandeza – Sessa
太鼓強めな伝統音楽要素入りのMPB。シンプルな音にボーカルはジェントル、好みのど真ん中です。
#11. Jaguatirica Print – Luísa e os Alquimistas
アジアの大衆歌謡を思わせるようないかがわしさ漂う踊らせ音楽。流星……流星……謎のカッコよさがある。サンパウロのバンド。
#12. Chico Bernardes – Chico Bernardes
英国フォークの香り漂うシンガーソングライター。しみじみ染みる良さ。苗字からもわかるとおり O Terno の Tim Bernardes の弟らしい。
まとめ
ブラジルは良い作品、面白い作品は挙げるとキリがないので、ほぼ聴いた回数基準で選びました。
素晴らしいと思いつつもじっくり聴き込む系なので回数的にはそれほど聴いてない……で漏れたものもありそう(O Ternoとか)。
来年も楽しみですね。