2019年ベストアルバム12(ブラジル編)

2019年のベストアルバム、というか気に入ってよく聴いた12枚のブラジル音楽編です。

他ジャンルでは選ぶものの好みもチェックする範囲も年々狭く固まってきている気がするのですが、ブラジル音楽だけは相変わらず、伝統民謡からMPB、インディーポップにメジャーヒットにやんちゃ系ファンキまで、毎年面白いものが出てきて新鮮な刺激を得ています。

さっと振り返ります。


#1. Goela Abaixo – Liniker e os Caramelows

メロウでソウルで繊細で熱くてドリーミーでリアルで何度も聴きました。Caramelows名義で出たEPも最高。

Liniker e os Caramelows – Calmô (Official Music Video)

#2. Rito de Passá – Mc Tha

エレクトロニックなファンキの人かと思ってたら、去年のシングルあたりから儀式的なブラジル民族音楽要素が前面に出てきて刺激的な面白さ。ポップなボーカルも良き。

MC Tha – Rito de Passá (Clipe Oficial)

#3. Little Electric Chicken Heart – Ana Frango Elétrico

インディー・ロック的な音でブラジル音楽の様々な要素を自然に混ぜ合わせた天然で天才なセンスあふれる新世代。どの曲も面白い。

Ana Frango Elétrico | Sala de Estar
アルバム曲のMVが無いのでスタジオライブ映像をどうぞ。

#4. Tulipa Ruiz e João Donato

2曲入りのシングルで全くアルバムではないのですが、一まとまりの作品として最高なので。ドナート氏のエレピがこれぞ、という感じでとてもケン・エ・ケンしていますね。

Tulipa Ruiz & João Donato

#5. Macumbas e Catimbós – Alessandra Leão

ペルナンブーコの歌手兼打楽器奏者で元コマドリ・フロジーニャの人。全編通して太鼓と声のみで神々の歌を聴かせる。

Alessandra Leão – Pontos pra Exu (por Vincent Moon)

#6. O Futuro Não Demora – BaianaSystem

アルバムを出すたびに熱さとミクスチャー度とスケールが増していくバイーアのバンド。豪華ゲスト陣も加わり強い強い。目覚めに気合を入れたい時に最適。

BaianaSystem & Tropkillaz – Saci (Remix)

#7. Bloco do Silva (Ao Vivo) – Silva

シウヴァくんがブロコ(=地域のカーニバル楽団のこと)を率いてバイーアのお祭りヒットソングの数々を楽しげに歌いまくるという楽しさしかないライブアルバム。選曲最強すぎて最高。とても夏。

Silva – Beleza Rara (Bloco do Silva) [Vídeo Oficial]
Banda Evaの名曲。大合唱したい。その他、カエターノやジルのカルナヴァル曲も披露。

#8. Margem – Adriana Calcanhotto

カルカニョット久々のアルバムはMaritmo、Mareに続くMar(海)3部作の最終章。内容も久々に攻め攻めな音で本領発揮。

Adriana Calcanhotto – Lá Lá Lá

#9. DRINK CLUB – Camões

近年の東南アジアのアーバンなシティポップムードにも通じる爽やか80年代風味がブラジル色で新鮮。気持ちよく聴けます。

Camões ~ Baldeação (mood video @Domply)

#10. Grandeza – Sessa

太鼓強めな伝統音楽要素入りのMPB。シンプルな音にボーカルはジェントル、好みのど真ん中です。

Sessa – Flor do Real (Official Video)

#11. Jaguatirica Print – Luísa e os Alquimistas

アジアの大衆歌謡を思わせるようないかがわしさ漂う踊らせ音楽。流星……流星……謎のカッコよさがある。サンパウロのバンド。

Luísa e os Alquimistas | Olhos de Tocha (Clipe Oficial)

#12. Chico Bernardes – Chico Bernardes

英国フォークの香り漂うシンガーソングライター。しみじみ染みる良さ。苗字からもわかるとおり O Terno の Tim Bernardes の弟らしい。

Um Astronauta – Chico Bernardes

まとめ

ブラジルは良い作品、面白い作品は挙げるとキリがないので、ほぼ聴いた回数基準で選びました。

素晴らしいと思いつつもじっくり聴き込む系なので回数的にはそれほど聴いてない……で漏れたものもありそう(O Ternoとか)。

来年も楽しみですね。

Music特集・まとめ

2019/12/31

書いた人:

一人旅ときどきギターと太鼓。年々増していく時の流れの速さと記憶力の低下に危機を感じ、いろいろなことを記録しておくために書き始めました。元CDショップ店員。現在はIT系のエンジニア。寒さに弱すぎるため旅行先は基本的に南の島です。釣りたい魚はアカジンミーバイ。

Twitter | Instagram

人気記事

最近の投稿

アーカイブ

カテゴリー

このブログについて

Junineblog「未知との遭遇の日々」は、好奇心を忘れず生きていくためにいろいろな場所へ行き、いろいろな音を聴き、いろいろなものを食べよう、というブログです。

もっと詳しく